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【映像】緊迫するクリミア半島情勢 ウクライナ軍が前線を構築

11/29(木) 16:29配信

AP通信

シロキネ、ウクライナ、11月29日(AP)― ロシアによるウクライナ海軍艦艇への砲撃とそれに続く拿捕(だほ)で、クリミア半島を巡る情勢は一気に緊張が高まった。
 拿捕を受けて、ウクライナのポロシェンコ大統領は、ロシアとの国境や黒海、アゾフ海沿岸地方に戒厳令を発令した。アゾフ海を望むドネツク州のシロキネでは11月28日、ウクライナ兵が前線を構築、両国間の新たな危機は高まりを見せる一方だ。
 ロシアは2014年、一方的にクリミア半島をロシアに編入。今年5月には、ケルチ海峡を跨(また)いで同半島とロシア本土を結ぶクリミア大橋の一部が開通した。一方、ウクライナにとってアゾフ海に面するマリウポリ港は、鉄鋼と穀物の輸出基地の役割を持ち、そのマリウポリ港に通じる唯一の水路がケルチ海峡だ。
 ケルチ海峡を巡っては2003年に締結された協定で、両国の船舶による航行の自由が保証されていたが、ロシアは11月25日、一方的に同海峡に大型タンカーを配置して封鎖した。
 ウクライナにしてみれば、戦略的に重要なマリウポリ港は、いかなる犠牲を払ってでも守り抜かなければならず、この港が親ロシア派の手に渡れば、クリミア半島を経由してロシア本土に通じる回廊となる可能性が高い。
 これまで何度もウクライナとロシア両国が奪い合ってきたシロキネに前線を構築するのは、そのマリウポリ防衛のためだ。

(日本語翻訳 アフロ)

最終更新:11/29(木) 16:29
AP通信

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