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全国の「道の駅」にホテル開業へ、積水ハウスとマリオットが協業、自治体と連携で観光拠点の宿泊特化型ホテル

11/29(木) 13:10配信

トラベルボイス

積水ハウスとマリオット・インターナショナルは、国内の各自治体と連携し、「道の駅」を拠点とした地域創生事業「Trip Base(トリップベース)道の駅プロジェクト」を立ち上げた。第1段階としてマリオットのロードサイド型ホテル「フェアフィールド・バイ・マリオット(Fairfield by Marriott)」を2020年秋以降に5府県15か所で開業する。

【関連画像】第1段階のホテル開業予定地

積水ハウス社長の仲井嘉浩氏は発表会見で、このプロジェクトについて「地域の観光資源を渡り歩く新しい旅のカタチを創出し、地域創生の一助となりたい」と説明。「未知なるニッポンをクエストしよう」をコンセプトに、旅行者が道の駅に隣接したホテルを拠点として自動車、バイク、自転車などで地域を巡りながら地元との交流を楽しむ旅を提案していくとした。

また、プロジェクト立ち上げの背景として、国内外の旅行ニーズの多様化をあげるとともに、訪日外国人の地方での宿泊は2017年約41%にのぼり、3年前の2倍以上に増え、その数は今後さらに増加すると予想されているなか、地域の宿泊施設不足が課題になると指摘。その解決策のひとつとして、「さまざまな地元素材が集まる道の駅のポテンシャルに目をつけた」と説明した。

そのうえで、「この道の駅をハブとして、分散している地域の観光資源をネットワーク化していく」とプロジェクトの方向性を示すとともに、「ホテルは単なる拠点に過ぎない、地域の人たちとの連携が最も重要になる」とコメント。拠点となるフェアフィールド・バイ・マリオットは宿泊特化型とし、食事、買い物、アクティビティーなどは地元の施設を利用してもらうことで、地域経済の活性化を促していく考えを示した。

加えて、今後はレンタカー、バイク、カーシェアリング、自転車、農業、メディアなどプロジェクトに賛同するパートナー企業とアライアンスを組み、将来的には協議会を設立して事業を拡大させていく方針も明らかにした。

フェアフィールド・バイ・マリオットは、現在世界で950軒以上を展開。アジア太平洋地域ではそのうち22軒を運営しており、日本には初進出となる。マリオット・インターナショナルアジア太平洋地区社長兼マネージングディレクターのクレイグ・スミス氏は、「訪日市場が今後も拡大していくことが見込まれているなか、マリオットのグローバルネットワークと積水ハウスの建設技術を組み合わせて、日本の観光の成長を取り込んでいきたい」とプロジェクトへの期待感を表した。

また、日本・グアム担当エリアバイスプレジデントのヴィクター大隈氏は、このホテルのコンセプトを「シンプルであることの美しさ」と説明。主なターゲットは実用的で価格意識の高い訪日外国人としたものの、単価については、「地域によって変わってくる。今後検討を進めていきたい」と明言を避けた。

ホテルの設計と施工は積水ハウスが担当。運営主体は同社100%子会社が担い、実際の運営をマリオットに委託する事業形態となる。積水ハウスは、第1段階の計1000室で約200億円の建設需要を想定し、その後10年ごとに1000室を加えることで、プロジェクト全体で約2000億円の事業規模を見込む。2018年現在、道の駅は全国で1145か所。仲井氏は、第1段階の15軒に加えて、第2、第3段階としてすでに10の道県と立地の条件について協議に入っていることも明らかにした。

トラベルボイス編集部

最終更新:11/29(木) 13:10
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