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“外国人材”をめぐる議論 ドイツ人住職が見た「ニッポンと外国人」

2018/11/30(金) 18:00配信

MBSニュース

外国人労働者の受け入れ拡大を目指す入管難民法の改正案が11月27日に衆議院を通過しました。衆議院の法務委員会では、野党議員の怒号が飛び交う中で採決が行われました。そんな国会での議論を日本で長く暮らしている外国人はどう見ているのでしょう?来日30年、兵庫県にある寺で修行に訪れた外国人とともに暮らすドイツ人住職に話を聞きました。

約30年前に来日 今は生活はしやすい

11月27日、“大荒れ”の中で衆議院を通過した外国人労働者の受け入れ拡大を目指す「入管難民法改正案」。野党側は外国人労働者の受け入れ態勢が整っていないことなど、法案の不備を理由に参議院でも徹底抗戦の構えですが、与党側はあくまで12月10日の会期末までに成立をはかる構えで、法案の議論自体は深まりそうもありません。この状況を日本に住む外国人はどのように見ているのか。兵庫県新温泉町にある禅寺、曹洞宗「安泰寺」の住職・ネルケ無方さん(50)に話を聞きました。ネルケさんは来日30年になるドイツ人です。

「一番最初に来たのは昭和62年(1987年)で、その時はまだ『ガイジン』も珍しかったので、東京を歩いていても子どもに『アメリカ人だ!』と指をさされたり、アメリカ人アメリカ人とサインを求められたり」(安泰寺 ネルケ無方住職)
Q.今はだいぶ変わりました?
「変わりましたね。私は今のほうが生活しやすくなったと思います」

今や日本で働く外国人の数は128万人に達します。安泰寺でも、ネルケさんが住職になってから1000人ほどの外国人が禅の修行を積んできたといいます。

Q.出身はどちらですか?
「生まれたのは香港ですが、イギリスから来ました」(寺で生活する男性)
「ドイツ出身です。4月に来ました」(寺で生活する男性)

「お前空気読めよ」と言われても…

様々な国の人たちが集団生活をする中で、文化の違いが浮き彫りになることもあるといいます。日本人が移民に拒否反応を示すのは、そのギャップが大きいからではとネルケさんは指摘します。

「特に日本人は『和』とか『集団』に対する思い(が強くて)、自分を忘れることを大事にする民族。なので、そこに空気読めないことが当たり前の文化の人が日本に来て『お前空気読めよ』と言われても、何を言われているかわからない」(安泰寺 ネルケ無方住職)
Q.日本人が移民を受け入れたがらないのは?
「怖い、正直言って怖いという日本人が大多数いらっしゃるんでしょうね。現にしんどいです、日本人と外国人が一緒に暮らすのは。この安泰寺だってそうです。だからこそ切磋琢磨をし、自分を高める修行にもなるんですね」

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最終更新:2018/11/30(金) 18:00
MBSニュース

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