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“満州成り金” 敗戦で転落も戦後は“アラビア太郎”で再び寵児 山下太郎(下)

11/30(金) 15:40配信 有料

THE PAGE

 日本初の「日の丸油田」を開発した「アラビア石油」。この会社を設立し、油田を掘り当てたのが大正から昭和にかけて活躍した実業家の山下太郎です。「満州」「アラビア」など実業にまつわるキーワードのほかに、「山師」「怪物」のような異名も持つ山下は、その後の日本経済界に影響を与える大物たちとの人脈に恵まれました。戦前戦後、満州で、そしてアラビアで、山下太郎は財を失っても、持ち前の山師根性でその度どん底からはい上がり、華やかに転身を遂げてきました。山下の激動の後半生を市場経済研究所の鍋島高明さんが解説します。

 3回連載「投資家の美学」山下太郎編の最終回です。

 江蘇米の密輸失敗やブリキ相場の崩落で、元の“歩兵”に逆戻りした山下太郎が復活を遂げるのは満州である。南満州鉄道(満鉄)理事・松本烝治の力による面が大きい。

そのころ血の気の多い青年たちの夢は満州に渡り、馬賊(ばぞく)になることだったという。

「あばれ馬を乗りこなし、赤い夕日の曠野を駆けめぐり、暴政に苦しむ民の味方となって、理想の政府をきずき、日本男児の意気を示すというのが、彼等の夢であった。……日露戦爭のあと、日本は満州地方の権益を確保し、ここを国防の第一線として、ロシアの南進をふせぐためにも、青年の大陸進出を奨励する必要があった」(杉森久英著「アラビア太郎」)

 そのころの若者たちがよく歌ったのが、「馬賊の歌」であった。 本文:2,250文字 この記事の続きをお読みいただくには、THE PAGE プラスの購入が必要です。

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最終更新:11/30(金) 15:52
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