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「単に僕が読みたいだけ」本づくりは”たった一人の熱狂”から始まる~箕輪厚介氏を密着取材

12/1(土) 9:32配信

AbemaTIMES

 「本が売れない」と不況が叫ばれて久しい出版業界。2007年には2.65兆円あった総売上高は、昨年には1.62兆円にまで落ち込んでいる。そんな中にあって、「出版“社“不況は終わっていないが、出版不況は終わったと思っている」と話すのが、“編集界の革命児“と呼ばれる箕輪厚介氏だ。3万部も売れればベストセラーといわれる時代に、『多動力』(堀江貴文著、32万部)、『お金2.0』(佐藤航陽著、21万部)、『日本再興戦略』(落合陽一著、14万部)と、手がけた本は次々と大ヒットを記録している。

 「ちょちょって頑張ったら絶対ヒット出ちゃうもん。他の編集者何してんの!?(出版業界からは)死ぬほど煙たがられてる(笑)」。29日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、そんな箕輪厚介氏に密着した。

■原稿を読みながら表紙やプロモーションをイメージ

 1985年に東京に生まれた箕輪氏は、内定していたリゾート会社が倒産したこと機に双葉社に入社、出版の道へと入っていく。

 「こういう性格なんで、テレビ番組や本を作るとか、面白いこと以外は本当にダメ人間。でも、当時はウェブメディアも今ほど強くなかったし、テレビ局と出版社にも落ちて、沖縄のホテルでパラソルをさす係にしか受からなかった。まあいいや、沖縄好きだし、適当に泳ぎながら仕事しようと思っていた。そうしたら会社が潰れたので、就職活動をもう一度したら双葉社に内定した。そこで幻冬舎の見城徹社長の本を担当して、それが8万部、文庫版も合わせて10万部以上売れた。それで気に入ってもらえたのか、“幻冬舎来いよ“と言ってもらった。結果として、出版社で良かったと思う。本って中小企業が出しているので、極端な話、殺人犯の本を出したって良い。そこが僕のやり方にあっていた。テレビって国民のものなので、入っていたら“変な人“で終わっていたかも」。

 仕事風景を撮影させてほしいと依頼したところ、指定されたのは午前3時半の幻冬舎のオフィス。仕事関係の会食を終えて現れた箕輪氏は「二日酔いで気持ち悪すぎて死にそう」とぼやきながら仕事をスタートさせた。お酒は出会いを広げ、人間関係を作り、仕事にも跳ね返ってくるという大切なツールだというが、目の前の仕事も山積みだ。この日は3時間半後の午前7時が「SHOWROOM」前田祐二社長の著書の原稿が締め切り時間だといい、上がってきた原稿を時間の限りチェックする。「ぶっちゃけ機械的な作業なんだけど、これをやることによって前田さんの強調したいところが理解できるし、表紙やプロモーションをイメージしながら文章読んでいくことができる」。

 さらに締め切り時間ギリギリになるとスマートフォンでTwitterを操作し始める箕輪氏。遊んでいるのかと思いきや、これも本を売るための大事な作業だという。「もう中毒。気になって気になって。Twitterの効果を考えたら、打ち合わせをやるより、家で一日中Twitterをやってムーブメントを作っていったほうが絶対に売れる」。

 そうこうしているうちに時刻は午前7時。酒も抜け、前田氏の新著『メモの魔力』の原稿が完成した。しかし仕事はまだまだ終わらない。「これからプロモーションの打ち合わせ」。

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最終更新:12/1(土) 9:32
AbemaTIMES

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