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「スタイルを持つ人が強い」レッドブルに学ぶビジネスパーソンの競争戦略

12/1(土) 18:03配信

FNN PRIME

世界各地で開催され、高い注目を集めるエクストリームスポーツ「クラッシュドアイス」がついに日本初上陸。

レッドブルの創業者・マテシッツから学べること

12月7日8日の2日間、横浜みなとみらいで開催される。

前編では、レッドブルがこういったエクストリームスポーツに取り組む理由について、レッドブルは単にエナジードリンクを販売しているだけではなく、エキサイティングな体験を提供することを主としている、その価値と合致しているのが「エクストリームスポーツ」といった話をしてくれた。

イベントを主催するレッドブルは、商売の原理原則に忠実な会社であると一橋ビジネススクール教授の楠木建氏は解説する。レッドブルの創設者、ディートリッヒ・マテシッツの経営スタイル、競争戦略からビジネスパーソンが学ぶべきこととは?

(聞き手・新美有加アナウンサー)

マテシッツのような経営者は“余計なことをしない”

ーーレッドブルが行うスポーツマーケティングは、オリンピックやメジャースポーツの試合に広告を出すといった一般的なものではなく、エクストリームスポーツといったマイナーなスポーツをサポートし、一緒に盛り上げていくという点でもユニークですね。

レッドブルの場合は、たとえ何千万人、何億人が見ていようと、そこに「翼をさずける」というコンセプトとの適合性がなければ意味がないとわかっている。基準が本来の意味でのマーケティングなんです。「翼をさずける」という概念をマーケットする、市場に分からせる、という。それがほかの企業と違うところ。

レッドブルの競合企業を含めた一般企業は、何千万人、何億人が見ているから広告を出すなど説明可能な指標を求める傾向がありますが、レッドブルは違います。そこが、一般企業ではマネできないことなのです。

なぜこういうことができるのかというと、他の事をしなくてもいいからなんです。新製品や技術の開発はしておらず、ブランドの概念をマーケットすることだけに注力すればいい。その一つがこういったエクストリームスポーツをサポートすることなのですが、ある意味、マイペースですよね。

時間がかかってもスポーツを育てていく方が、巨額な広告投資をやるより価値がある。そういう価値基準で動いています。それはジタバタしがちな企業経営が見失っているところだと思いますね。マテシッツのような自信がある経営者は何をすべきかがわかっているので余計なことをしないんです。

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最終更新:12/1(土) 18:03
FNN PRIME

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