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J1残留の鳥栖F・トーレスが語った「日本で進化したこと」

2018/12/2(日) 5:00配信

THE PAGE

 金監督のもとでゲームキャプテンも託されたトーレスの献身的な姿勢と、ここぞという場面で決めた2ゴールもあって、サガンは最後の5試合で3勝2分けをマーク。
 自力で残留を手繰り寄せたが、その間にはイタリアのメディアが、オーストラリアのシドニーFCがトーレスに興味を示していると報じた。
 
 サガンとの交渉が報じられた今春にも、シドニーFCはアメリカのシカゴ・ファイヤーとともに、サガンのライバルとして名前が挙がった。トーレスの契約は今年7月からの1年。J1残留という目標を成就させたなかで、試合後の取材エリアでは去就に関する質問も飛んだ。

「最初に言いたいのは、僕は少なくともあと1年は(サガンに)いるということ。もしかすると、(1年より)もっと長くいるかもしれない。いまはJ1に残留できたことをみんなと祝って、明日を迎えたら来年のことを考える。そして、いい休暇を取って、いい状態で戻ってくる」

 来シーズンもサガンでプレーすることを即答したトーレスの去就に関して、獲得交渉に当たった竹原稔代表取締役社長はかねてから全幅の信頼を寄せてきた。

「サガン鳥栖というチームを愛してくれているし、鳥栖という町をすごく好きになってくれたのは事実。いろいろな報道が出ていますけど、他のチームに行くことはありません」

 マドリードやロンドン、ミラノと大都会で暮らしてきたトーレスにとって、J3までを含めて54を数えるJクラブのホームタウンのなかで、人口が約7万3000人と最も少ない佐賀県鳥栖市での静かな日々は新鮮な驚きがあった。すでに来日している夫人と2人の子どもも、鳥栖市を気に入っている。

「クラブはもとより、日本という国に対してもすごく満足している。来シーズンのサガン鳥栖はもっとよくならないといけない。日本における重要なクラブとなるべく、貢献していきたい」

 J1残留というミッションは成し遂げたが、出場17試合で3ゴールという数字にはもちろん満足していない。開幕前のキャンプからコンビネーションを高め、ヨーロッパで「神の子」と呼ばれた本領を発揮するために。初体験の試練を乗り越え、歓喜にたどり着いたトーレスの視線はすでに未来へと向けられている。

(文責・藤江直人/スポーツライター)

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最終更新:2018/12/2(日) 5:00
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