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日本オケ初の中国招聘コンサートツアー決定!西本智実が国内でも同プロより公演を指揮!!

12/3(月) 16:03配信

チケットぴあ

2012年に指揮者の西本智実によって結成されたイルミナートフィルハーモニーオーケストラ(以下IPO)。彼らは、ヴァチカン国際音楽祭から名誉パートナーを授与されたり、東アジアの作曲家と連携して委嘱作品にも熱心に取り組んだりと、世界に向けて発信しながら斬新な活躍を繰り広げてきた。そしてこの度、今年12月から来年1月にかけて、日本のオーケストラでは初となる中国主要7都市を巡る招聘8公演を開催。それに先立ち、国内でも12月11日(火)に東京・Bunkamura オーチャードホールで記念公演が行われることになり、西本に聴きどころや意気込みを聞いた。

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中国側のリクエストで選ばれた演目は、チャイコフスキーの大序曲『1812年』や、リムスキー=コルサコフの交響組曲『シェヘラザード』など、すべてロシアの作品だ。「中国を代表する演奏家はロシア系の教育を受けた方が多いので、その影響かもしれません。今回の演目は、いずれも壮大で色彩感あふれる作品。私の恩師はリムスキー=コルサコフの孫弟子、チャイコフスキーは音楽院の先輩にあたります。『1812年』にはナポレオンのロシア遠征の歴史絵巻が描かれ、『シェヘラザード』は海洋のシルクロードやイスラムの要素を孕んでいます」

西本は、日本オケの初中国コンサートツアーを率いる心境や意気込みを次のように語る。「大変光栄なことです!私たちの国際的で新しい取り組みの数々、それにオペラやバレエ作品が得意なこともよくご存知で、様々な可能性を感じてくださっている。今後もそのリクエストにどんどん応えていきたいと思っています」

西本とIPOのこれまでの中国との関わりを尋ねると、「IPOが中国へ行くのは初めてですが、私はこの国で4回指揮しています(中国国家響を2回、それに上海響と香港フィルを1回ずつ)。中でも、今年6月に北京大劇院で指揮した中国国家響&合唱団との公演は、中国や外国メディアがニュース配信。その期待の大きさを感じ、私たちが担う芸術の可能性に向けてまい進して参りたいと感じました」

IPOの結成以来の理念である「芸術・文化でアジアをひとつに」「音楽と科学の共有」「教育プログラム」。それらの考えは今回のツアーにも反映されている。「今回の演目の中には、アジアの文化や現在のこの地域が抱える問題点も含まれています。それをリクエストしてきた中国の皆さんは、私たちがどう演奏するのかに大変な興味を抱いてくださっているので、より文化的会話がなされ、新たな関係性が生まれることを期待しています」

そして最後に、来場者に向けて以下のようなメッセージを贈ってくれた。「遠い世界でなく、今このアジアで始まっている事象を、中国へ旅立つ前に、同じ時代を生きる日本の皆様にも問いかけながら演奏したいと思っています。ちょうどヴァチカンから帰国したばかりで、中国へ旅立つ直前の公演になるので、“生きている音楽”を皆様に捧げたいと願っています」

取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)

最終更新:12/3(月) 16:03
チケットぴあ

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