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ダルビッシュ、大谷も実践。ピッチャーが体重を増やすメリットとデメリット

12/3(月) 7:10配信

VICTORY

プロ野球はシーズンオフに入り、年明けからは早速自主トレの話題が。その際、最近必ず話題になるのが、「体重」。シカゴカブスのダルビッシュ有投手や、ロサンゼルスエンジェルスの大谷翔平選手をはじめ、オフに「〇〇キロ増量」という話題が当たり前のように出てくるようになった。ただし闇雲に増やしてはパフォーマンスが下がることもある、と述べるのは、プロ野球選手など約20種目のプロ選手や日本代表選手のトレーニング指導をしている、中野崇氏。今回は体重を増やす意味、メリットとデメリットを解説頂く。

体重を増やすメリット

体重を増やすことのメリットは、まず「力」が増えることです。
格闘技などの階級分けでもわかるように、体重が重い方が力は大きくなります。
理由は物理学の方程式でも証明されています。
F=ma、つまり【力=質量×加速度】なのです。
要するに、力は、体重と加速度で決まるということ。
厳密にいうと、質量と体重は違いますが、地球上での運動ではほぼ同じと考えて大丈夫です。
この時の注意点は2つあります。

1)必要なのは単純な体重ではなく、運動に参加する部位の体重
単に体重が重いと力が増えるというワケではなく、重要なのは「その加速運動に参加する部位の質量」です。
腕だけで投げるのか、身体全体で投げるのかの違いです。

2)体重の内訳
体重が増えた内訳、つまり筋肉が増えたのか、脂肪が増えたのかの違いは重要です。
加えて細かい話ですが、例え筋肉が増えたとしても、使える筋肉なのか、ピッチングに使われるわけではない筋肉が増えたのかの違いは重要です(後述)。

体重を増やすデメリット

体重を増やすデメリットは、体重が重くなると加速度、簡単にいうとスピード(身体のキレ)が落ちやすいということ。
重いものは加速しにくいですね。
力=質量×加速度とあるように、力は質量と加速度の掛け算です。

だから、体重が増えたとしても加速度が落ちれば、合計の力は増えない、減ってしまうこともあるのです。
また、重いものを動かすと疲れやすいのと同じで、体重が増えるとそれを操作することによる疲労は起こりやすくなります。
さらに注意したいのが腰回りが大きくなることによって回転半径が大きくなること。
回転半径は小さい方が加速がしやすく、大きいと加速までに時間がかかるようになります。
これはリリースポイントまでに十分に加速度を高められない要因となりえます。

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最終更新:12/3(月) 7:10
VICTORY

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