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バイクはどこに停めればいいのか 都市部のバイク駐車場、なぜ整備が進まない?

2018/12/3(月) 16:11配信

乗りものニュース

バイク保有台数減の一因は駐車環境か

 四輪車の駐車場に比べ、圧倒的に数が少ない二輪車の駐車場。国土交通省によると、2013年3月時点で二輪車の駐車収容台数は、四輪車のおよそ7分の1です。2017年12月には、東京都の小池百合子知事も会見で、なかなか進展しない都下におけるバイク駐車場の整備を「加速度的に進めていきたい」と発言していました。

【写真】車道や歩道にスペースあり 海外のバイク駐車環境

 50cc以上のバイクは法律上、「自動車」のひとつとされるため、原則としてはクルマと同様に駐車違反の罰則などが科されます。しかしながら、一般的に自治体が運営する駐輪場には停められず、クルマの駐車場にバイクの駐車スペースが合わせて設けられているケースも多くはありません。

 また2006(平成18)年、警察庁からの通達により、歩行者の交通安全確保や、高齢者、障害者などの移動を円滑化するうえで支障となる、といった理由で二輪車の駐車違反取り締まりが強化されました。これを機に駐車違反検挙件数が急増。停めたくても停める場所がないと、駐車場不足が顕在化しました。

 二輪車の業界団体である日本二輪車普及安全協会(東京都豊島区)は現在、ウェブサイトで全国のバイク駐車場を検索できるサービスを提供していますが、これを始めた背景には、「しっかり対策しないと、乗る人がいなくなってしまう、という危惧がありました」と話します。日本におけるバイクの保有台数は年々減少していますが、前出の小池知事も、その理由のひとつは駐車場の確保ではないか、としています。

民間の駐車場は増えるが、自治体の整備が進まないワケ

 バイク駐車場の整備状況について、日本二輪車普及安全協会に話を聞きました。

――バイク駐車場は増えているのでしょうか?

 もちろん、10年ほど前と比べれば環境は改善されてきています。たとえば当協会ウェブサイトの「全国バイク駐車場案内」に登録されている駐車場数も、2011年6月現在で1350か所だったのが、2018年11月現在では1万2700か所以上を数えます。

 主に民間の駐車場が増えていますが、やはり土地の問題から大規模なバイク駐車場はなかなか整備されず、特に東京では慢性的な駐車場不足です。たとえば高架下のスペースや民家と民家のあいだなど、1台、2台分でもいいので整備してほしいと、当協会からも事業者に働きかけています。

――自治体では整備されないのでしょうか?

 場所によっては公共駐輪場の一角をバイク駐車場にするといった例もあります。しかし、利用者が思ったように増えなかったり、自転車の駐輪台数のほうが不足していたりして、そのぶんを自転車に回して欲しいといった声も出てくるなど、一筋縄ではいかないのです。その点、バイク駐車場に関しては民間運営のほうが増えている傾向であるほか、東京都の道路整備保全公社も、駐車場事業者に対してバイク駐車場の整備を支援しています(編集部注:2017年までの13年間で都内の176駐車場に対し3483台分の整備支援を実施)。

――ほかにどのような場所に停められるのでしょうか?

 いま増えているのは、スマートフォンアプリなどを通じた個人間の駐車場シェアです。自宅などの駐車場を使わない時間に有効活用でき、貸し出す側にとっても利用する側にとってもメリットがあります。また、大きな(四輪車用)駐車場の一角をバイク駐車場にしたり、バイク販売店で駐車を受け入れていたりします。あまり知られていないのですが、路上のパーキングメーターによる駐車スペースをバイクで利用することも可能です。

 しかしながら、諸外国のように車道や歩道の一角にバイク専用の駐車スぺースを設けるような動きは、トラックの荷さばき場整備や自転車の通行環境整備などが優先される傾向もあり、あまり進んでいません。

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最終更新:2018/12/5(水) 10:13
乗りものニュース

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