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松江城、お堀の外来種カメ大幅減 捕獲作戦が成果

12/4(火) 10:15配信

産経新聞

 国宝「松江城」(松江市)の城山内堀川で、生態系に影響を与えている緊急対策外来種の「ミシシッピアカミミガメ」が、捕獲作戦によって大幅に減っていることがわかった。関係者は「今後の増減を見極めた上で、在来種保護につなげたい」と話している。

 松江城を巡るお堀(堀川)などの環境保全を目的とした活動を行っている「『汽水の松江堀川』魅力アップ協議会」(事務局・島根県河川課)がこのほど、活動成果をまとめた。

 これによると、本格的な捕獲作戦が行われたのは、松江城天守の南東角にある大手門と県庁に囲まれた城山内堀川で、城のシンボル的なお堀。昨年7月-11月と今年5月-7月に、ワナを仕掛けて捕獲し、在来種は放流し、外来種は処分する方法で調べた。

 この結果、生態系への悪影響が懸念されている外来種のカメ「ミシシッピアカミミガメ」の捕獲数が今年(7月段階)はわずか8匹で、昨年7月の123匹から大きく減少していた。

 同協議会は、大幅減の理由として、調査場所が閉鎖区域となっており、捕獲処分が効果的だったことをあげている。今後も経過観察を実施していく予定。

 ミシシッピアカミミガメは米国南西部原産の外来種で、甲羅の長さは最大28センチ程度に成長し、目の後ろに赤色の模様があることから命名された。幼い時は「ミドリガメ」と呼ばれ、ペットとして販売されるが、大きくなると気性が荒くなり、飼育しにくくなることから、野外に捨てられるケースが目立つ。繁殖力が強く、雑食で、水草や魚類、昆虫などを食べることから、在来種の生育を脅かす存在となっている。

 同協議会の金村拓也さんは「あくまでも閉鎖的な区域だったことが、大幅な減少につながった。他の(開放的な)場所では、捕獲できたとしても、新たに宍道湖などから浸入したら、それまでなので、今回の結果を参考にしながら在来種保護に向けた活動を続けていきたい」と話している。

最終更新:12/4(火) 10:15
産経新聞

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