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プーチン氏、皇太子と大げさに「ハイタッチ」

12/4(火) 8:31配信

読売新聞

 【カイロ=酒井圭吾】1日に閉幕した主要20か国・地域(G20)首脳会議で、サウジアラビアのムハンマド皇太子に対する各国の対応の違いが鮮明に表れた。サウジ人記者殺害事件への関与が疑われている皇太子は、欧州などからは批判を受けたが、サウジの資金力を目当てに関係を維持したいトランプ米政権や中露を味方につけて事件の幕引きを図る考えとみられる。

 「皇太子のG20への参加は、証拠なき事件への批判を払拭(ふっしょく)した」。サウジの主要紙オカーズ(電子版)は3日、疑惑浮上後初めてとなる皇太子の国際会議出席をこう評した。他のメディアも各国首脳との会談の写真を載せ、成功を強調した。

 しかしAFP通信によると、G20首脳会議でカナダのトルドー首相は、事件の真相解明の必要性に言及した。英国のメイ首相も会談で専門家による捜査や責任者の処罰を要求した。フランスのマクロン大統領は皇太子との立ち話で「私は(事件の風化を)心配している」と詰め寄った。

 皇太子の関与を示唆してきたトルコのエルドアン大統領は1日の記者会見で、皇太子が「犯罪が証明されなければ、サウジを追及できない」と発言したことを明らかにし、「信じがたい主張だった」と初めて皇太子を直接批判した。

 一方、ロシアのプーチン大統領は会議場で皇太子と大げさに「ハイタッチ」し、友好関係をアピールした。中国の習近平(シージンピン)国家主席も皇太子との会談でサウジとの経済協力の強化で一致し、トランプ米大統領は短時間の会話ながら握手を交わした。

最終更新:12/10(月) 0:07
読売新聞

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