ここから本文です

【特集】1時間のうち52分閉まったまま…「開かずの踏切」減らないわけ

2018/12/4(火) 12:56配信

MBSニュース

1時間のうち、40分以上遮断機が降りている状態の踏切を「開かずの踏切」と呼びます。JR阪和線の鳳駅のすぐ近くにある踏切は1時間のうち最大52分もの間、閉まったままになってしまうため、利用者は日々イライラを募らせています。

1時間のうち52分閉まったままの踏切

堺市西区。JR阪和線、鳳駅のすぐ近くにある踏切。住宅街のど真ん中にある幅約18メートルの踏切が「開かずの踏切」です。午前7時半、通勤通学ラッシュの時間帯。踏切の前には人だかりができています。ところが、ようやく開いたと思った次の瞬間。

『カンカンカンカン』

すぐに警報機が鳴り始めました。その間、わずか3秒。遮断機がすぐに降りてきてしまうため、大勢の人が閉まるまでに渡りきることができません。記者も渡ってみると…

「今ようやく踏切が開きましたが、もう警報音が鳴り出しました。これは渡れない…んじゃないでしょうか」(記者リポート)

中には、樹脂でできた遮断機の棒が頭を直撃してしまう人も…

「ああ、ごめんごめん。ありがとう。今怖かったわぁ。あんな当たると思わへんから。もうちょっとね、長く開けといてもらえたら」(高齢女性)

JR西日本によりますと、この踏切は平日午前7時半から8時半までのピーク時には多くの列車が通過するため、1時間のうち、あわせて52分もの間、閉まったままになるといいます。長い時間足止めを食らう利用者は…

「ちょっと時間ずれてきたら全然開かなくて。学校でこれが原因で遅刻する子も結構います」(高校生)
「開かへんかったらめっちゃムカつく。(Q.学校に急いでいるときは?)全然開かへんから、早く行きたくてしょうがない」(小学生)

「開かずの踏切」は小学生の通学路

この踏切がなかなか開かなくなる理由、それはすぐそばに鳳駅があるからでした。通常、列車は速度を落とさずに踏切を通過していきます。ところが踏切の近くには駅がある場合、列車は駅が近づくにつれ、速度を緩めなければなりません。この結果、踏切が反応するエリアの中に長く滞在することになるため、「開かずの踏切」になってしまうというのです。

問題の踏切は近くにある小学校の通学路にも含まれていて、ランドセルを背負った子どもたちも大勢渡っています。

「小学生が走って踏切を渡っています。これは危ないです。全然渡りきれてないですね。小学生が今くぐるようにして、ようやく踏切を抜けることができました」(記者リポート)

小走りで駆け抜けたり、遮断機をくぐり抜けたりと、みな慣れた様子ですが、これはいつ事故が起きてもおかしくない危険な状態です。

過去には、同じ阪和線の和泉府中駅近くの「開かずの踏切」で、無理やり渡ろうとした小学1年の男の子(6)が列車にはねられる事故が起きました。このため、問題の踏切では登下校の時間になると、地域のボランティアたちが見守り活動を行っています。

Q.小学生が全然渡りきれないことある?
「あります、あります。一時はバー(遮断機)を上げる時もあったんですけど、それをしたらいけないということもありますので。言葉で『早くー』と言うんですけどね」(見守り活動をする女性)

1/2ページ

最終更新:2018/12/4(火) 12:56
MBSニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事