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米3年債と5年債で長短金利逆転-利回り曲線のフラット化進行

12/4(火) 8:05配信

Bloomberg

米国債の利回り曲線の一部で約10年ぶりに長短金利が逆転した。

3年債と5年債の利回り格差(スプレッド)は3日にマイナス1.4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、2007年以降で初めてゼロを下回った。2年債と5年債のスプレッドもマイナスに転じた。2年債と10年債の方がリセッション(景気後退)の前触れとして注目度は高いが、3日の動きは米金融当局に引き締めサイクルの終わりが近づいていると市場が告げる最初のシグナルの可能性がある。

アナリストの一部は、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席による週末の関税合戦の「休戦合意」を受けて国際貿易を巡る緊張が緩和し、リスク資産に需要が強まった結果、短期債がアンダーパフォームしたと分析する。米中首脳会談後、来年の米利上げ観測がやや高まったことに注目する向きもある。いずれにせよ、5年債は来年以降の利上げ終了期待で堅調に推移している。

独立系ストラテジスト、マーティ・ミッチェル氏は「これはリスクオンの動きであり、今見られる安堵(あんど)感からの取引がフロントエンドの価格上昇を可能にした」と分析した。

過去2年間の利回り曲線のフラット化は、世界的な景気減速下での金利上昇が米経済に悪影響を及ぼすとの投資家の懸念を示唆してきた。ただ、3日の長短金利逆転を深読みし過ぎないよう警告するアナリストもいる。

QSインベスターズのポートフォリオマネジャー、ジョン・アイボーグ氏は、「3年債と5年債での長短金利逆転だけでは目先、資産クラス全般に影響するとは思わない。2年債と10年債、10年債と30年債での利回り曲線の一層のフラット化や長短金利逆転なら、より多くの注目を集め、市場参加者や予想リターンに一段と重要になろう」と指摘した。

利回り曲線の中で最も注目を集める2年債と10年債のスプレッドは15bpを下回り、07年以降で最もフラット化した。BMOキャピタル・マーケッツは10bpが次に警戒すべき水準だと指摘した。

原題:The Flattening Yield Curve Just Produced Its First Inversions(抜粋)

Katherine Greifeld

最終更新:12/4(火) 8:05
Bloomberg

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