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はじめてみよう! 「つみたてNISA」

2018/12/5(水) 12:00配信

MONEYzine

■つみたてNISAとは? 

 「つみたてNISA」は、非課税投資枠が年間40万円、非課税期間が最長20年と、コツコツ行う長期での資産形成に適した制度です。投資の初心者だけでなく、幅広い年代の人がそれぞれのライフステージに応じて、気軽に投資を始められるよう、活用しやすい仕組みになっています。

https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/attention/trading/tumitatenisa_01.html

 この連載では、無理なく少額から始められる「つみたてNISA」の特徴を、3回にわたってわかりやすく解説。第1回は、制度の概要やメリットなどの特徴を紹介します。

■「つみたてNISA」の5つのポイント

「投資に興味はあるけれど、まとまったお金がない」
「投資についての知識がない」
「仕事が忙しくて始められない」

 そんな人におすすめなのが「つみたてNISA」です。
どんな特徴がある商品なのか、5つのポイントをまとめました。

●ポイント1:少しずつ、積み立てていく

 つみたてNISAは、その名のとおり、「積立(つみたて)」に特化した制度です。最初に毎月積み立てる金額を設定すれば、設定した日に毎月決まった金額が引き落とされるため、手間がかかりません。

 また、積み立てる金額も少額から始められるので、無理なくスタートできます。たとえばSBI証券では、「つみたてNISA」を最低金額100円から始めることができます。自分のスタイルに合わせて、金額や投資商品の見直しも可能です。

●ポイント2:選びやすく、始めやすい商品

 「つみたてNISA」は、金融庁が定めた厳しい条件をクリアした投資信託・上場株式投資信託(ETF)のみが対象となっています。複雑な仕組みや手数料が高い商品は対象外とされ、投資初心者の方にとってわかりやすく、長期投資に適した運用商品のみが対象となっています。

●ポイント3:税金がかからない(非課税)

 投資信託などを売却したときに出る利益や分配金・配当には、原則20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAを利用すると非課税となります。

出所:SBI証券

●ポイント4:上限は「年間40万円」「最長20年間」まで

 つみたてNISAでは、利用可能な期間や金額などに上限が決まっています。1年間に積み立てることができる金額は「40万円」まで、非課税となる期間は「最長20年間」です。

 仮に、つみたてNISAがスタートした2018年1月から利用していた場合、最大20年×40万円=800万円まで、運用益に対して、非課税の恩恵を受けられることになります。

●ポイント5:いつでもお金を引き出せる

 積立と聞くと「途中で解約できないのかな」と思う人もいるかもしれませんが、つみたてNISAはいつでも解約が可能です。友人の結婚式、万が一のけがや病気など、お金が必要になったときに、いつでも解約をして、現金化することができます。

■比較するとわかる「つみたてNISA」のメリット

 「少しずつお金を積み立てながら投資をしていこう」と考えている人にとって、「つみたてNISA」は選択肢のひとつになります。ここではさらに理解を深めるため、他の制度「iDeCo(イデコ)」と比較しながら説明していきます。

●「iDeCo」と比べてみよう

 長期積立投資で税制メリットを受けられる制度には、他に「iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)」があります。

 以下の表は、つみたてNISAとiDeCoの比較をまとめたものです。税制面を見ると、iDeCoは非課税期間が「60歳まで」となっています。つみたてNISAの20年よりもずっと長いですが、年金なので積み立てたお金は原則60歳まで引き出せないというデメリットもあります。

 また、勤務先の会社によっては、iDeCoを利用できない場合もあります。詳しくは勤務先に確認してください。

出所:SBI証券

 一方、年金と違って、つみたてNISAは、いつでも解約して現金化することができます。また、日本国内に住んでいる人は、20歳以上なら誰でも利用できます。ただし、つみたてNISAの非課税投資枠は、年間40万円まで。

 「もっとたくさん積み立てたい」というときに、つみたてNISAとiDeCoと組み合わせることも可能です。

■積立投資のメリット

 つみたてNISAのような投資手法を、一般的に「積立投資」と呼び、あらかじめ決めたタイミング(毎月、毎週、毎日、ボーナス月など)で、一定金額を口座から引き落とし、同じ商品を買って投資していくことを意味します。

 毎月の引き落としという意味では、給与天引きで財形貯蓄をしたり、銀行で定期預金したりするのと似ているかもしれません(ただし、つみたてNISAの投資対象である投資信託は、価格の変動等により損失が生じるおそれがあります)。

 利用する側にとっては、少しずつ、自動的に積立をしていくことによって、投資に対するハードルが下がり、安心して続けられるという特徴があります。では、お金を預かって運用する側は、どのような方針で運用しているのでしょうか。ここでは、積立投資の仕組みについて説明します。

●どうやって運用しているの? 

 つみたてNISAの対象となる投資信託は、株式や債券などで運用されるため、毎日価額が変動します。積立投資ではこうした価額の変動に対し、一定額を定期的に買付します。

 投資信託の単位を「口(くち)」と言いますが、買付する投資信託が値上がりしているときは少ない口数を買付し、値下がりしているときには多い口数を買付することになります。こうすることで、結果的に買付単価を引き下げることができるのです。

 このように、常に「定額」で積立・買付することによって、買付単価を引き下げる投資手法を「ドル・コスト平均法」と言います。

出所:SBI証券

 上のグラフを見ると、買付単価はAの時点では8,000円、Bの時点では10,000円となっています。いつ買ったかによって2,000円の開きがあります。以下は、60,000円分を一括で買付した場合の、A時点とB時点の買付単価の比較です。

出所:SBI証券

 先ほど説明したように、ドル・コスト平均法では、買付する投資信託が値上がりしているときは少ない口数を買付し、値下がりしているときには多い口数を買付します。下の表を見てみましょう。値下がりしているA時点(1月)では12,500口、値上がりしているB時点(3月)には10,000口を買付しています。

出所:SBI証券

 1カ月1万円ずつ半年間、積立買付をした場合の買付単価は約8,780円。A時点よりは高いですが、B時点よりは低い価格で買付をすることができました。

■長期・積立・分散投資のメリット

 つみたてNISAの特徴は、積立だけではありません。下のグラフは、「長期・積立・分散投資」の効果を示すグラフです。

 あくまでも過去の実績ですが、国内外の債券、株式に積立・分散投資した場合、20年の長期積立保有では、世界経済の成長等を享受して、収益率はマイナスになることなく、年率0%~6%のリターンを維持しています。

 このように、コツコツ積立をしながら、長い期間投資する商品を保有し、国内外・複数の商品に分散して投資をすることを「積立・長期・分散投資」と言い、つみたてNISAも同じ考え方で運用されています。

■「インデックスファンド」と「アクティブファンド」とは? 

 最後に、つみたてNISAが投資の対象としている「投資信託」について説明します。

 「投資信託(ファンド)」とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用し、その運用成果を投資家それぞれの投資額に応じて分配する仕組みの金融商品を指します。集めた資金をどのような対象に投資して運用するかは、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。

 投資信託は運用方法によって、「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2つに分類されます。

 「インデックスファンド」は、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった「株式市場全体の動き」を表す「指数(インデックス)」と同じ値動きを目指す投資信託を指します。他にも、先進国全体の株価の動きを示す「MSCIコクサイ」などの指数に連動するものもあります。

 一方、「アクティブファンド」は、投資信託の運用者(ファンドマネジャ-)がさまざまな調査分析・市場予測などを行い、インデックスを上回る収益の獲得を目指します。アクティブファンドの運用成果は、ファンドによって異なるため、インデックスを上回ることもあれば、下回ることもあります。なお、信託報酬はインデックスファンドにくらべて、高めに設定されています。

●2つの運用方法の違いは? 

 「アクティブファンド」は、わかりやすく言い換えると「インデックスファンドよりも、いい運用成績を出す」ことを目指して運用されている投資信託です。一方、インデックスファンドのメリットは「コストが低いこと」。運用に手間がかからない分、信託報酬も低めに設定されています。

 運用成績の良いアクティブファンドを選んで投資できればもちろんいいのですが、選ぶためには知識や情報分析が必要になります。そのため投資初心者には、わかりやすさ、選びやすさ、運用コストなどの安さから、インデックスファンドが人気です。

 ご参考までに、SBI証券では「つみたてNISA」の積立設定金額、トップ10に入るファンドのうち、9ファンドがインデックスファンドとなっています(2018年9月末現在)。

 今回は、「つみたてNISA」の特徴について説明しました。つみたてNISAはどの年代の人にとっても使いやすい制度です。次回は、教育資金の準備をしたい、年金だけだと不安だなというケースを想定して、つみたてNISAの活用法を紹介したいと思います。

 お楽しみに! 

本記事は、つみたてNISA制度の概要を説明するために作成したもので、個別商品の勧誘・推奨を目的とするものではありません。 SBI証券のつみたてNISAのお取引にあたっては、つみたてNISA取引のご注意事項(SBI証券ウェブサイト)をご確認ください。

最終更新:2018/12/5(水) 12:00
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