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【平成家族】「一家だんらん中心のCMは幻想」、社内の声で気づいた担当者 これまでの食卓像、一新したイオン

2018/12/5(水) 14:02配信

朝日新聞デジタル

中食「食卓を豊かにするアイテム」

 日本惣菜協会の調査では、2017年に総菜や弁当の「中食」の市場規模は初めて10兆円を超えました。専業主婦世帯が減り、共働き世帯が増えていることが背景にあるようです。

 一方で、平成の時代に中食市場が伸びた要因を、別の視点から指摘する専門家もいます。

 大正大学客員教授の岩村暢子さんは「すでに女性の社会進出では説明できません。専業主婦も積極的に総菜を使います」と指摘します。

 日清食品のチキンラーメンが普及した1960年は「インスタント元年」といわれます。この年以降に生まれた人たちは、家庭の食卓にインスタントやレトルト、冷凍食品が上がる時代に育ち、そうした食品に抵抗がないといいます。

 「インスタント元年」以降に生まれた人が親になり、結婚し家庭を持ち始めたのが平成元年(1989年)ごろ。平成の終わりには、その人たちの子育てが一段落します。

 「この30年に家庭食が変わらざるをえないのは当然です。食べたいものを大量なバリエーションの中から選び取れたり、自分が作るよりももっとおいしいものが手に入ったりする。中食は食卓を豊かにするための1アイテムですから、今後も市場は成長するでしょう」と、岩村さんは話します。

連載「平成家族」

 この記事は朝日新聞社とYahoo!ニュースの共同企画による連載記事です。家族のあり方が多様に広がる中、新しい価値観とこれまでの価値観の狭間にある現実を描く「平成家族」。今回は「食」をテーマに、12月1日から計8本を公開します。

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最終更新:2018/12/5(水) 14:18
朝日新聞デジタル

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