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難民認定却下の外国人と不法滞在者は「島流し」 デンマーク政府

2018/12/5(水) 11:34配信

The Telegraph

【記者:James Rothwell】
 デンマーク政府は先ごろ、退去強制命令を受けた外国人犯罪者を本国に送還するまでの間、離島の施設に収容する措置を発表した。

 デンマークのクリスチャン・イエンセン(Kristian Jensen)財務相が明らかにした計画によると、犯罪者が収容されるのは、東部ボアディングボー(Vordingborg)市にある面積0.07平方キロの無人島、リンドホルム(Lindholm)に新設される施設だ。

 この強硬措置は、デンマークの右派連立政権と、反移民政策に関して閣外協力しているデンマーク国民党(Danish People's Party、DPP)との合意で成立した。

 DPPは与党の政策発表を評価し、ツイッター(Twitter)の公式アカウントにアニメーション動画を投稿。動画では、肌の浅黒い男性が船で無人島に置き去りにされる様子が描かれている。

 党の広報担当者は、「外国人犯罪者にはデンマークに滞在する理由がない。わが国が彼らを追放できるまで、彼らはリンドホルム島に移送され、夜間は新設される収容施設での滞在を義務付けられる」と説明。警察が24時間体制で警備に当たる点も補足した。

 リンドホルム島の施設には、前科があるために難民認定を却下された外国人や、法的な理由で本国に送還できない不法滞在者が収容されることになっている。こうした中には例えば、無国籍者や、デンマークが再入国協定を結んでいない国々の出身者が含まれる。

 イエンセン財務相はデンマークの通信社リツァウス(Ritzau)に対し、「島にはフェリーが行き来するが、一日中運航しているわけではないため、(移送された外国人は)夜間は施設内にとどまることになる。われわれとしても、その方が彼らの居場所を監視しやすい」と述べている。

 一方、デンマークのニュースサイト、ローカル(Local)によれば、野党からは今回の案に強い批判の声が上がっており、ある議員は「人道主義の崩壊」だと指摘している。

 デンマーク国内にはすでに、外国人犯罪者や難民申請を却下された外国人を収容する施設が2か所ある。

 国内人口の87%近くはデンマーク人だが、アフガニスタンやシリアなど非欧米諸国出身の移民・難民の数が急増している。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:2018/12/5(水) 11:34
The Telegraph

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