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軍の人手不足どう対応? 変わりゆく「軍隊」という職場、女性の活用も

2018/12/5(水) 6:20配信

乗りものニュース

男子禁制といえば…?

 アメリカ海軍横須賀基地にて2018年11月21日(水)、カナダ海軍フリゲート「カルガリー」が報道陣に公開されました。艦長はじめクルーの先導で艦内を見学するなか、見慣れない言葉をかかげる扉が目に付きました。赤地に凝った紋章が刻まれ、その下に白く大きく「FEMALE HEADS」とあり、さらに「緊急時および義務の履行を除き、FEMALE HEADSは男性と隔絶される」といった説明書きが続きます。「FEMALE HEADS」、直訳すれば「女性の頭」となりますが、ここでは「女性の上長」とか「女性組織のトップ」とかいった意味になるでしょうか。カナダ軍隊内にそうした、なんらかの組織があるのかもしれません。

【写真】男子禁制「FEMALE HEADS」への扉

 カナダ軍は元々、女性を積極的に採用してきており、女性活用という意味では世界トップレベルの先進組織です。その歴史は古く、さかのぼること約130年前の1885(明治18)年には、看護師として女性がはじめて軍務についています。1989(平成元)年にはカナダ空軍において世界初となるCF-18(F/A-18)「ホーネット」戦闘機の女性パイロットが誕生し、さらに2001(平成13)年には、カナダ海軍の潜水艦要員の道が女性にも開放されました。そして2018年現在、カナダ軍は歩兵からパイロット、さらには特殊部隊に至る全ての職種を、女性に向けて解放しています。

「カルガリー」の艦内でも、確かに女性の姿をちらほらと目にしました。上述のような背景があることはもちろんですが、一方でそれは、リクルート問題対策のひとつという面もあるようです。

 2018年現在、主要国の軍隊では、いかにして十分な人員をリクルートするのかということが課題になっています。これは日本の自衛隊にとっても例外ではなく、たとえば昨今の少子化の流れを受け、防衛省は自衛官の採用年齢上限を26歳から32歳へと引き上げました。カナダ軍もまた、昨今の厳しい人員募集状況を背景のひとつとして、女性のさらなる活用を推し進めています。

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最終更新:2018/12/6(木) 12:13
乗りものニュース

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