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フライボール革命だけではない、ジャッジ・大谷にみるMLB強打者の基準

2018/12/5(水) 12:12配信

VICTORY

メジャーリーグで、Exit Velocity(EV)というスタッツが注目されている。これはバッターが打ち返した打球の速度である。最近ではこの数値でバッターを評価するチームも増えてきた。打球速度が速ければ、飛距離アップによる長打力向上はもちろん、野手の間を抜けてヒットになる確率も大きく高くなる。今回はこの打球速度と身体の関係について、プロ野球選手など約20種目のプロ選手や日本代表選手のトレーニング指導をしている、中野崇氏に解説頂きます。

打球音がしたらもうヒット!? 世界基準の打球速度は190キロ以上

 2018年シーズンはニューヨークヤンキースで田中将大投手の同僚として活躍した、ジャンカルロ・スタントン選手。2017年シーズン(当時:マイアミ・マーリンズ)は59本でMLBナショナル・リーグ本塁打王に輝いたこともあるように、長距離打者として定評がある選手です。そして彼はMLBで今最も打球速度が速い選手です。 その速度なんと121.7マイル(時速約195.85キロ=秒速54.40メートル)。本塁から二塁までが約40メートルですから、内野手だったら、打球音がしたと思った瞬間すでに自分の横を通り過ぎているような感覚の打球の速さです。

 打球速度が速いと本塁打やヒットの確率は飛躍的に向上し、最近ではこの数値に注目してバッターを評価するチームも増えてきました。 ちなみにEVはまだ日本ではあまり盛んに記録されているわけではないため推測になりますが、日本人選手だと150~180キロぐらいの間ではないかと言われています。

 2018シーズンのMLBの平均打球速度の順位をまとめたのが右の図です。 (200イベント以上、すなわち200回以上の打球を放った打者に限定。MLB公式サイト、スタットキャスト参照。) もちろん単純に打球速度と本塁打数が完全に比例するわけではなく、打球の角度も非常に重要な要素として重視されていますので、この点については別の機会に触れてみたいと思います。

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最終更新:2018/12/5(水) 13:15
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