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外国人訪問者数が多い世界都市ランキング2018、総合1位は「香港」、日本は東京・大阪・京都・千葉が100位圏内に ―ユーロモニター調査

12/5(水) 17:20配信

トラベルボイス

国際的な市場調査会社ユーロモニターインターナショナルはこのほど、外国人訪問者数でみた世界の都市・上位100都市の最新版を発表した。それによると、訪問者数1位は香港、2位がバンコク、3位はロンドン。2017年の外国人訪問者数実績をもとに作成したランキングでは、上位100都市のうち半分弱の41都市がアジアで、総合順位でもトップ5都市のうち4都市をアジア勢が占める結果となった。

トップ100都市のうち、日本では総合14位(前年比3.0%増の954万9400人)の東京を筆頭に、大阪、京都、そして千葉の計4都市がランクインした。

なかでも万博開催決定に沸く大阪は、訪問客数が17.0%増の660万5900人となり、総合30位。大阪は、5年前と比べて順位が113ランクと大幅に上昇しており、2012~2017年の年間平均増加率は43%。ユーロモニターでは注目すべき世界の4都市の一つとして、大阪を取り上げている。そのほかの注目都市はムンバイ、ポルト、エルサレム。

ユーロモニター調査では、2018年の外国人訪問者数についても、推計値を算出しているが、ここでも大阪は勢いがある。同年について、東京が前年比3.6%増に対し、大阪は12.9%増と予測しており、今後の伸びが注目される。

京都は、総合67位(15.9%増の317万9700人)。ただし2018年度の予測値では、前年比4.0%減の327万9600人とマイナス成長が見込まれている。90位にランクインした千葉(6.3%増の235万3300人)は、5年前と比較した場合、157ランクアップとなり、大阪同様に3桁の上昇幅を示した。2018年についても、7.9%増と前年を上回る伸び率を見込んでいる。

アジア都市躍進のエンジン役は中国マーケット

ランキング上位を占める都市に共通しているのは、中国発アウトバウンド市場を取り込んでいることだ。なかでも総合一位の香港は、全訪問者数の50%以上が中国本土からの旅行者となっている。このほど開通した港珠澳大橋や広深港高速鉄道により、中国の主要都市から香港へのアクセス所要時間は半分に短縮されており、さらなる旅行者誘致に力が入る。

一方、アジア都市の上位層の中で、大きく後退したのがソウルで、総合順位は前年16位から24位に。訪問客数は前年比14.9%減の765万9100人。主な要因はやはり中国市場で、「政治的緊張により、中国からの訪問者が大幅に減ったため」とユーロモニターでは指摘している。ただし、こうした政治情勢の緩和や、平昌冬季オリンピック効果で、2018年は同0.9%増とわずかながら回復傾向を見込んでいる。

力強い伸びを示しているのがインドのデリーやムンバイだ。首都デリーは、2017年総合ランキングでは13位だったものの、2018年には上位10都市入りが確実視されている。過去5年間で順位は40ランク上昇した。ムンバイも訪問客数の伸び幅は2桁増が続いており、2018年には年間訪問客数が1000万人を突破する勢いだ。

ユーロモニターでは、世界の人口分布の都市集中が進むなか、これからの時代、人口や訪問者数の増加に伴う都市問題へ対処する「スマート・シティ戦略」がますます重要になると指摘。世界の観光当局の間でも、訪問者の数だけではなく、一極集中ではない、適正な旅行のあり方を追求することが課題と指摘している。

全体およびアジアのランキング上位都市は以下の通り。

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最終更新:12/5(水) 17:20
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