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<印西睡眠剤混入>准看護師に懲役24年 未必の殺意認定 千葉地裁判決

2018/12/5(水) 11:19配信

千葉日報オンライン

 千葉県印西市瀬戸の老人ホームで2017年、同僚らに睡眠導入剤を混ぜた飲み物を飲ませ交通事故などで男女6人を死傷させたとして、殺人と殺人未遂、傷害の罪に問われた元職員の准看護師、波田野愛子被告(72)の裁判員裁判で、千葉地裁(坂田威一郎裁判長)は4日、懲役24年(求刑懲役30年)の判決を言い渡した。

 坂田裁判長は判決理由で、被害者を仮眠中にあえて起こして車で帰宅するよう仕向けたことから「死亡を含むあらゆる交通事故を起こす危険性が高いと認識していた」と指摘。未必の殺意を認定し、殺人の実行行為に当たると判断した。殺意の有無が争点だった。

 その上でひそかに睡眠剤を混入し、交通事故を招く手口を「自分で手を下さない卑劣な態様。准看護師として周囲の信頼を裏切る悪質な犯行」と述べた。また、1人が死亡した後も同様の行為を繰り返したとして「ちゅうちょがない態度は、生命軽視の表れ」と厳しく非難した。

 判決によると、波田野被告は昨年2月5日、同僚の山岡恵子さん=当時(60)=に睡眠剤入りの飲み物を飲ませ、物損事故の後、交通事故で死亡する危険性を認識しながら、運転を制止せず山岡さんら男女2人を殺傷。同5~6月、睡眠剤の影響による事故などで同僚ら男女4人に重軽傷を負わせた。

最終更新:2018/12/5(水) 11:19
千葉日報オンライン

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