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朝米、板門店で極秘接触…北朝鮮の非核化と米国制裁緩和に向けた「大胆な談判」か

2018/12/5(水) 8:20配信

ハンギョレ新聞

交渉調整役のCIAアンドリュー・キム 3日、板門店で北側の関係者と接触 朝米首脳の親書交換した可能性も 政府「交渉に進展があるようだ」  北朝鮮が非核化と関連し進展した案を提示し 米国も対北朝鮮制裁の緩和を示唆した可能性も

 非核化と関係正常化に向けた交渉の扉の前で、膠着状態に陥った朝米関係が、再び動き始めたものと見られる。ドナルド・トランプ米大統領が連日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に対する信頼を強調すると共に、朝米首脳会談に対する肯定的なシグナルを送る中、3日に板門店(パンムンジョム)で極秘裏に朝米接触が行われたことが明らかになった。

 政府高官は4日、「朝米間に進展があるようだ」と話した。朝米交渉に詳しい消息筋も、北朝鮮の非核化に対する相応措置について「米政府内部でいくつかのオプションを検討しているのは事実」だと伝えた。接点を見出せず、空転しているかのように見えた朝米関係において、新たに現れ始めた気流の変化と評価されている。

 朝米が具体的にどのような進展を遂げているのか、米国がいかなる“オプション”を相応の措置として検討しているのかは、まだ確認されていない。ただし、外交関係者の間では、北朝鮮の非核化初期調整と米国の相応措置と関連し、両者が隔たりを一部埋めた可能性があると見られている。これに先立ち、北朝鮮は今年9月、平壌(ピョンヤン)で開かれた南北首脳会談で、関連国の立ち合いのもと、東倉里(トンチャンリ)施設の永久廃棄や寧辺(ヨンビョン)の核施設を条件付きで廃棄する意向を明らかにしたが、米国は相応措置を提示しなかったという。その後、交渉は平行線をたどった。

 朝米が再び動き出しているのは、北朝鮮は寧辺の核施設などの非核化措置に関連してより進展した行動を、米国は人道支援の再開などを含め、一部民生分野における対北朝鮮制裁の緩和措置を取り交わす協議をした可能性を示唆する。トランプ政権が来年初めに朝米首脳会談を開催する意向を重ねて表明しており、このための環境づくりの一環である可能性があると見られている。

 先月30日の韓米首脳会談で、金正恩(キム・ジョンウン)委員長のソウル訪問に肯定的な反応を示したトランプ大統領は、しばらく見られなかった北朝鮮に対する友好的なメッセージを相次いで発信している。文在寅(ムン・ジェイン)大統領はトランプ大統領が「(金委員長に彼が)望むことを聞き入れると伝えてほしい」と述べたと明らかにした。1日、中国の習近平国家主席との晩餐会でも、トランプ大統領は金委員長に対する友情と尊重を示した。3日にツイッターには、習主席との会談の成果を自慢しながら「北朝鮮のための解決策は、中国とすべての国々にとってすばらしいこと」だと書き込んだ。

 このような動きは前日、板門店(パンムンジョム)で、アンドリュー・キム米中央情報局(CIA)コリア・ミッションセンター(KMC)センター長が、北朝鮮関係者と会った事実が確認されたことで、さらに注目を集めている。朝米対話を水面下で調整してきたキムセンター長が板門店で接触した北側の人物は誰なのかは知られていない。慣例上、北朝鮮側からは、キム・ソンヘ労働党統一戦線部統一戦線策略室長やチェ・ソンヒ外務副相が出席した可能性が高い。金英哲(キム・ヨンチョル)党中央委員会副委員長兼統一戦線部長が板門店でキムセンター長に会ったという情報もあるが、確認されていない。外交関係者の間では、朝米が同日に板門店で首脳間の親書をやり取りした可能性があると見られている。キムセンター長は今年7月初めにキム副委員長らと面会し、トランプ大統領の親書を渡した。キムセンター長が今月に中央情報局を退職する前に、引継ぎの目的で北朝鮮側と接触したという報道もある。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

最終更新:2018/12/5(水) 8:20
ハンギョレ新聞

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