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災害、不審者…現場目線で 放課後児童クラブの支援員が安全管理マニュアル作り 佐賀

2018/12/5(水) 13:57配信

佐賀新聞

 大規模災害や地震などが全国各地で頻発する中、佐賀県小城市放課後児童クラブの支援員が、安全管理マニュアル作りに取り組んでいる。リーダー18人が「天災」「不審者」など10項目ほどを設定、防止策や発生時の対応、事後処理の手順や注意点のとりまとめを検討している。放課後児童クラブのマニュアルは運営主体の市町が作成することが多く、「現場の支援員が地域の課題を見つめながら実態に即したものを作る取り組みは珍しい」(佐賀県こども未来課)という。

 これまでのマニュアルは、「手にする機会は極めて少なかった」(ある支援員)という。雇用の不安定さや他業種との競合といった背景から職員の不足も目立ち、「最も不安なのは災害時など『何かあったとき』。本当に生きたマニュアルが必要」との意見が出た。

 今秋から話し合いを開始。10月に開いたリーダー会議では、何か起きた時の報告や事後処理については「人によって差が出そう。書き込む項目を統一しよう」と意見が出たほか、「害虫」の項目についてはサルやコウモリのほか、毒ヘビの一種ヤマカガシ、ヤケドムシなど、実際に目撃された動物や虫の名前が次々上がった。「見たことがないヘビがいても対処が分からない。カラー写真を添えるなど工夫が必要」との声があった。

 マニュアルは本年度中を目標にまとめる。支援員の石川直美さん(50)=小城市=は「支援員は子どもたちの命を預かる仕事。目標はマニュアルづくりだが、その過程で他の支援員の悩みや工夫も知ることができいろんなことを学べる」と話す。小城市放課後児童クラブの運営を委託されているNPO法人佐賀県放課後児童クラブ連絡会の山口亮子さん(42)は「主体的に課題を発見し、改善策を探る経験は、日常の仕事にも生きてくると感じる」と副次的な効果も期待する。

最終更新:2018/12/5(水) 13:57
佐賀新聞

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