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武田薬がシャイアー買収へ、新株の発行を可決

12/5(水) 12:24配信

Bloomberg

武田薬品工業は5日、大阪市内で臨時株主総会を開き、製薬大手シャイアー買収に必要な新株の発行について88%以上の賛同を得て可決したと発表した。

ロンドン時間5日に開催されたシャイアーの株主総会も、圧倒的多数で武田による買収を承認した。英国裁判所の認可が得られれば来年1月8日に完了する予定。実現すれば武田薬は売上高で製薬業界の世界トップ10入りを果たすことになる。

武田薬とシャイアーは5月、希少疾患分野などを強化するため、新たに発行する株式と現金を組み合わせ、国内企業による海外企業の買収では過去最大の約460億ポンド(約6兆6000億円)でのシャイアー買収で合意していた。武田薬は統合が年間14億ドル(約1580億円)のコストシナジー効果を生み出すと予想している。

武田薬のクリストフ・ウェバー最高経営責任者(CEO)は「より高い競争力を有し、機動的で、高い収益性を有する企業、また、より高い適応能力を有する企業になるものと確信している」と発表文書で述べた。

同社は資金調達のため、限度額308億5000万ドルのブリッジローン契約を複数の金融機関と結んだ。財務悪化の懸念から武田薬の株価は買収が最初に報じられた3月下旬以降2割超下落した一方で、シャイアーの株価は約5割上昇した。武田薬の株価は一日を通じてもみ合い。前日比1.7%高のの4240円で取引を終えた。

株主総会に出席して反対票を投じた同社OBの荻野克彦さん(82)は「ウェバーさんは精いっぱいやっているという印象は受けたが、いまひとつ中身が分からなかった」と話した。「ウェバーさんが言うように長期的に物事がうまく進んで、株価が元の水準かそれ以上に上がってくれれば」と期待しているという。

シャイアー買収に反対する株主グループは、シャイアーの血友病治療薬にとってスイスのロシュ・ホールディングの治療薬が脅威であることなど、買収計画に絡むリスクへの懸念を表明してきた。

武田薬創業家一族の武田和久氏は3日に都内で会見し、シャイアー買収が可決された場合には「次の年次株主総会までに、武田薬品の将来を見据えてマネジメント人事に疑問を呈するか注意深く考えなければならない」との考えを示していた。

第2段落にシャイアー株主総会の結果を加えて更新します.

Ayaka Maki, Lisa Du

最終更新:12/5(水) 23:18
Bloomberg

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