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本田圭佑主宰 アフリカのサッカー教室、5人がアカデミー入り

12/6(木) 10:34配信

毎日新聞

 サッカー元日本代表のMF本田圭佑選手(32)=メルボルン・ビクトリー=が手掛けるアフリカでの無料サッカー教室が今月で活動開始から丸1年となった。才能を見いだされ、育成された貧しい地区の子供たちの中から5人が、教室が提携する地元のアカデミー(育成機関)の入団テストに合格した。夢と希望を抱いた若い才能が巣立ち始めた。

【写真特集】ウガンダを訪問した本田選手



 ◇トップ選手へと羽ばたく可能性を手に



 ケニアのスラム街に暮らす少年、コリンズ・オティエノさん(12)は教室で日本人スタッフらの指導を受け、才能を伸ばした。歩いて1時間のアカデミーを訪れ、2週間に及ぶテストを突破した。「成長が素晴らしい」と高い評価を得て、入学金や月謝が不要な特待生としての合格だった。朗報が届き、その目は輝きを放っている。

 活動は、本田選手が2017年6月、アフリカ最大の難民受け入れ国であるウガンダを訪れ、多くの孤児や貧困家庭の子供を目にしたことがきっかけだった。「難民の子供たちにも夢を追える環境や機会を提供したい」と昨年12月以降、自身が運営に携わるサッカースクール「ソルティーロ」(大阪府吹田市)からスタッフを派遣してきた。

 この1年はケニア、ウガンダ、ルワンダの3カ国をスタッフの本松大地(27)、坂本周造(31)両コーチが巡回し、11~13歳の子供たちを中心に約1000人を指導した。オティエノさんを含めケニアの2人、ウガンダの2人、ルワンダの1人がそれぞれ地元のアカデミー入りし、トップ選手へと羽ばたく可能性を手に入れた。

 事業を立案し、現地の運営責任者を務める二村元基さん(32)は「栄養状態が悪く、細い子も多い中、想定を超える5人がアカデミーに入団できたのは、ハングリー精神、チャンスをつかもうという思いの結果」と胸を熱くしている。

 二村さんは青年海外協力隊でウガンダに赴任した経験があり、「貧困に苦しむ子供はチャンスを引き寄せる機会すらない」と感じていた。だから「置かれた現実」が分かり始め非行に走りかねない年代を対象にしてきた。

 今後は活動領域を広げる方針。支援企業の力を借りて、コンピュータープログラミングや衛生指導など職業能力を養成する事業を手掛け、子供たちが社会に出る後押しを考えている。オーストラリアで現役を続け、カンボジア代表の実質的な監督も務める本田選手は指導に参加できていないが「どんどん暴れてほしい」とスタッフの奮闘を温かく見守っている。

 ソルティーロは長期的な事業継続のため支援企業を募集している。連絡はソルティーロ(電話06・6170・2106、メールcontactus@soltilo.com)へ。【大島祥平】

最終更新:12/6(木) 13:12
毎日新聞

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