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入管法改正 首相の「ややこしい質問」発言に野党反発も 成立に自信の与党

12/6(木) 21:45配信

毎日新聞

 立憲民主党など主要野党は6日、横山信一参院法務委員長(公明党)の解任決議案を提出し、入管法改正案を巡る与野党の攻防は大詰めを迎えた。ただ、国会会期末の10日まで日程に余裕を残す与党に焦りはない。参院で立憲民主党と国民民主党の足並みがそろわないこともあって、成立阻止の手段は限られている。

 「本音が出たなと思った。国会軽視も甚だしい。言語道断だ」。立憲民主党の辻元清美国対委員長は6日、国会内で記者団にこう語り、安倍晋三首相が5日に東京都内の会合で「あす法務委に出てややこしい質問を受ける」と発言したことにかみついた。国民民主党の原口一博国対委員長も「国会を下に見るような発言で怒りに震える。おごれる者は久しからずだ」と反発した。

 首相の「軽口」は横山氏の解任決議案提出に向け、野党側の結束強化につながった。国民民主党は参院法務委で改正案の対案審議に与党が応じたことで、「解任決議案はやりたくない」(党幹部)のが本音だった。だが、与党側が6日の採決を提案したことに「いきなり採決する乱暴な運営の責任は問わなくてはいけない。法相の責任も問うべきだ」(舟山康江参院国対委員長)と批判のトーンを強め、決議案提出で他の野党と足並みをそろえた。

 ただ、与党側にとってこうした野党の抵抗は織り込み済み。公明党の山口那津男代表は6日、党会合のあいさつで「野党と協議を重ねながら今日に至っている」と野党側に反論した。

 改正案の審議は与党の想定通りに進んでおり、参院法務委での審議時間は6日までに20時間45分と衆院法務委の17時間15分を超えた。与党は7日の成立に自信を深めている。

 自民党の竹下亘前総務会長は自派会合で「あらゆる状況に団結して対応し、会期末を粛々と迎えたい」と引き締めたが、麻生太郎副総理兼財務相は6日、国会会期中の毎週木曜に開く自派会合で「このまま行けば今日が最後だ」と早くも「勝利宣言」した。

 野党にとって内閣不信任案は最後の切り札だ。ただ、舟山氏は記者会見で「(法案に)縄を付けて歯止めをきかせる意味で準備も必要」と述べて、与党側と付帯決議案の調整に入ったことを明らかにし、内閣不信任案に同調するかは不透明だ。立憲は足並みの乱れを懸念しており、辻元氏は「首相の言動をよく見て考える」と述べるにとどめた。【松倉佑輔、小田中大】

最終更新:12/7(金) 0:57
毎日新聞

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