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1400勝の小林名誉棋聖、51年かけ達成 現役に意欲

12/6(木) 18:53配信

産経新聞

 囲碁の小林光一名誉棋聖(66)が6日に東京都千代田区の日本棋院で行われた第44期棋聖戦の予選で吉原由香里六段(45)を破り、公式戦通算1400勝を達成した。744敗2持碁で勝率・653。1529勝の趙治勲(ちょう・ちくん)名誉名人(62)、1420勝の林海峰(りん・かいほう)名誉天元(76)に続き史上3人目。プロ入り51年8カ月で到達した。

 あと1勝としてから3連敗だった小林名誉棋聖。終局後、多くの報道陣が対局室に入ってきたのを目にし「予選なのに写真撮るの?」と不思議そうな表情。吉原六段に「勝って1400勝だからですよ」と言われると、「あっそうか、忘れてた。ここのところ、続けて負けてたからなあ」とおどけてみせた。

 「20代のころは、いくつ勝てるかというより2000局打てるかな、という感じだった。とてつもない数だからね。ここまで長くやれたのは、大きな病気もせず健康でいられたから」と振り返った小林名誉棋聖。「最近は(流れが)いい碁を勝ちきれないことが増えて、悔しい思いがある。ただ、碁盤の前に座れば集中できるし真剣勝負ができることは楽しい。囲碁の研究は、自分の性に合っている。体がついていくうちは(現役で)やり続けたい」と意欲を語った。

 小林名誉棋聖は北海道旭川市出身。昭和40年に木谷実九段に入門し、42年にプロ入り。54年に九段へ昇段した。59年の第22期十段戦で加藤正夫十段を破り初の七大タイトルである十段を奪取。61年には棋聖・名人・十段・天元の4冠保持者となる。棋聖8連覇(61~平成5年)、碁聖は6連覇(昭和63~平成5年)、名人7連覇(昭和63~平成6年)で同一棋戦5連覇以上の規定により、この3タイトルで名誉称号の資格をもつ。平成9年の第10回世界選手権富士通杯で優勝し、初の“世界一”に輝くなど、タイトル獲得通算60期は史上3位。

 18~19年には日本棋院副理事長を務めた。門下に大矢浩一九段、河野臨九段、桑原陽子六段らがおり、小林泉美六段(張栩名人の妻)は実娘。今春、紫綬褒章を受章した。

最終更新:12/6(木) 20:09
産経新聞

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