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セブン、移動販売で買い物弱者支援 東京都内で初実施

12/6(木) 21:52配信

産経新聞

 高齢化が進む東京都練馬区光が丘の団地内で、大手コンビニエンスストア「セブン-イレブン・ジャパン」の移動販売事業「セブンあんしんお届け便」の運行が始まり、地元住民に好評だ。買い物に不便を感じる“買い物弱者”の需要に応えるサービスで、同社による移動販売の実施は都内で初めて。(松崎翼)

 今回の取り組みは、練馬区と同社が5月に結んだ「高齢者見守りネットワーク事業協定」の一環で、10月下旬から開始。移動販売とともに高齢者の見守り活動も実施している。

 販売場所は、練馬区の光が丘パークタウン大通り南団地の一角。同社によると、同団地一帯は、65歳以上人口の割合である高齢化率が全国(27・7%、平成30年版高齢社会白書)よりも高い約32%で、区内でも特に高齢化が進んでいる地域だという。

 周辺にはコンビニやスーパーがある一方、坂やスロープが多く、高齢者が買い物しづらい環境。住民から移動販売を求める声が上がっていた。

 運行は毎週火、金曜の週2回。冷凍庫やレジを備え付けた専用の移動販売車に、おにぎりやパン、冷凍食品、総菜など約150種類の商品が積み込まれている。

 多い日は1日で約60人が来店するといい、卵や豆腐、牛乳などが売れ筋。11月20日に来店した近くに住む山本知可良(ちから)さん(85)は「足腰が悪く、近くのコンビニにも出掛けられない人もいるので、遠くまで歩くのが難しい人にとっては、とても便利」と笑顔を見せた。

 運行するセブン-イレブン練馬光が丘西大通り店のオーナー、村田聡さん(37)は光が丘出身。「生まれ育った場所で、少しでも恩返ししたい」という思いで、移動販売に手を挙げた。

 移動販売車は、住民同士のコミュニケーションの場としても機能している。村田さんは「台風の日でも必ず運行する。お客さんの声に耳を傾けながら、品ぞろえも変えて多くの人を呼び込んでいきたい」と力を込めた。

 高齢化が急速に進む中、移動販売など買い物弱者に向けた事業は、全国各地で広がりを見せている。セブンあんしんお届け便は23年に茨城県でスタート。現在、各地で77台が稼働している。

最終更新:12/6(木) 21:52
産経新聞

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