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ソフトBショック、西は阪神入りへ 3度交渉も…浅村に続きFA“連敗”確実

12/6(木) 6:03配信

西日本スポーツ

 福岡ソフトバンクが、オリックスからフリーエージェント(FA)となった西勇輝投手(28)の獲得に失敗したことが5日、分かった。西は近日中にも阪神入りを表明するとみられる。当初は西武からFAで楽天に入団した浅村栄斗内野手(28)と合わせて「ダブル獲得」を目指していたが、2人そろっての失敗で球団は補強戦略の大幅な見直しを迫られた。

【表】オリックス西の年度別成績

 またしても、振り向かせることはできなかった。西に対して球団は、先月15日の交渉解禁日に大阪市内で速攻アタック。同じく獲得を目指していた浅村から断りの連絡が入った同20日には、同市内で2度目の交渉を行った。さらに同27日には、福岡でも3度目の交渉。その後、熟考を続けた西からの吉報を待っていたが、今日6日にも正式に断りの連絡が入るとみられる。

 痛恨の「ダブル失敗」だ。今季は2年連続の日本一を果たしたものの、シーズンは6・5ゲーム差の2位。7月には後藤球団社長が「フロントがやるべきことが全然できていないという前提に立ってゼロから見直す」と厳しい表情で語るなど、来季のリーグ覇権奪回へ向けて、今オフはなりふり構わぬ姿勢で5年ぶりのFA選手獲得に動いた。

 本社の強力バックアップを受けてのFA参戦だったが、予期せぬ「連敗」となった。後藤社長はかねて「選手の獲得予算はつくるべきではない。青天井でいい。必要な選手には必要なマーケットプライスがある」と強調。浅村には、4年総額28億円前後と推定される他球団を大幅にしのぐ超大型契約を提示した。だが初交渉から5日目にメールで断りが入り、あっさり「敗退」。その後は西獲得に全力を注いだ。

 西に対しては、当初4年総額15億円前後の大型契約を提示したとみられる。オリックスが残留に全力を注ぎ、DeNAも獲得に動いたようだが、条件面などを含めて阪神との「一騎打ち」とみておかしくない情勢が続いた。交渉過程を極秘にしたホークスと違い、阪神サイドは交渉ごとに西への思いや「地の利」をアピール。ホークス側は2度目以降の交渉で上積み提示を行った可能性が高いが、浅村に続き心を動かすまでに至らなかった。

 「ダブル失敗」により、球団は補強戦略の見直しを迫られる。今季は特に前半戦で先発不足に陥った時期もあっただけに、計算できる先発投手と、長くレギュラーが固定されていない二塁は大きな補強ポイントだった。今オフはFAでの加入も視野に、実績あるベテラン、20歳代前半の若手を含む支配下11人に戦力外通告。西、浅村の獲得の意向を示した先月7日に、三笠球団統括本部長は「日本一になって、現有戦力でもよくやってくれた。さらにフロントの仕事としてはよりいい選手を監督に渡すのが責務」と話していたが、今年のFA補強においては、その責務を果たすことはできなかった。

西日本スポーツ

最終更新:12/6(木) 12:24
西日本スポーツ

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