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ライザップに何が起こったのか  若き創業者の快進撃と、5年間で75社をM&Aした末路。

12/6(木) 15:00配信

マネーの達人

顧客の減量を促してきたライザップが実は水ぶくれ

顧客のダイエットを【コミット】 するが、業績は【コミット】できない

ライザップが赤字見通しを発表しました。

2019年3月期の純損益を当初見通し159億円の黒字から70億円の赤字に下方修正し、無配に転落することを公表しました。

CMでお馴染みの減量ジム事業は好調なのに…です。

RIZAPグループとして事業拡大

ライザップは、運動と食事管理でダイエットを行う会社で、印象的なテレビCMによって知名度をアップしました。

キャッチフレーズ「結果にコミットする」は瀬戸社長が考案したそうで、

「英会話もダイエットも三日坊主で終わる人が多い。大事なのは続けさせるトレーナーの情熱」

と語っています。

そのライザップは、いまは健康業界以外の会社に次々とM&Aを行い「RIZAPグループ」という企業形態になっています。

ちなみに【コミット】とは「必ず成果を出す」という意味が込められていて、経営においては「成長への【コミット】」であったようで、それがM&A戦略だったのでしょう。

M&Aで拡大したRIZAPグループ事業は、主に4つのグループに分けられます。

■1. 美容・健康関連事業

主軸であるライザップ(完全個室のプライベートジム)に加え、ボディメイクランジェリーやどろ豆乳石鹸「くろあわわ」、コラーゲン繊維のマスクなども手がけています。

■2. アパレル関連事業

ジーンズメイトを傘下に入れたことは有名です。その他女性服を取り扱う会社を参加におさめています。

■3. 住関連ライフスタイル事業

インテリア雑貨やリフォーム事業、メガソーラ事業を手がけています。

■4. エンターテインメント事業

フィットネスクラブやカフェの運営、「週刊漫画ゴラク」を出版している日本文芸者も傘下におさめています。

「週刊漫画ゴラク」は、「ミナミの帝王」を世に輩出しています。

コアな読者が多いそうです。

■「毎月10社の資産査定し、平均1社を買収する…」

瀬戸社長は半年前までは、こう豪語していました。

RIZAPグループを率いる瀬戸健社長は、24歳で会社を立ち上げ、瞬く間に売上1,000億円を超える巨大グループを作り上げました。

売上は5年で6倍という急成長ぶり、M&Aは5年間で75社に増えました。

それにしても、美容・健康でスタートした会社が、これだけ他分野にまで手を広げるとなると、一体なんの会社なのかわからなくなってきますが、それでも社長は

「自分たちの軸はぶれていない」
「自己実現事業に特化している」

と答えていたようです。

経営との相乗効果が見えにくい企業を買収しても「相乗効果はある」と主張していて、一時は、親子喧嘩の騒動をもたらした大塚家具へのM&Aも検討していたようです。

社長は経営がうまく行っていない企業を買収して再生させる手腕はあると、自負していたのでしょう。

■M&Aに関する社長のコンセプト

人々の自己実現への欲求を刺激し、それへのコミットメントを引き出して収益を獲得する
という、人間の心理をうまく捉えたビジネスモデルです。

トレーニングを重ねてメタボ体質が改善されると、スリムな服を着ておしゃれをしたいと思うようになるというコンセプトから、ジーンズメイトを傘下におさめることはなんとなく理解できます。

女性服を取り扱うのも、それなりには理解はできそうですかね。

漫画雑誌はどうなでしょう。

健康雑誌を販売しようとしたのでしょうかね。

住宅リフォームは、どこにつながっていくのでしょうか。

「よりよい環境」を求める人間の欲求を捉えたのでしょうかね。

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最終更新:12/6(木) 15:00
マネーの達人

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