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今年の一皿は「鯖」 缶詰は品薄…ブームの背景は?

12/6(木) 19:08配信

MBSニュース

 グルメサイトが決める世相を最も反映した料理「今年の一皿」が発表されました。今年選ばれたのは、焼いても煮ても缶詰でもおいしい「鯖」でした。

 大手グルメサイト(ぐるなび)が選ぶ今年最も世相を表した料理に送られる“今年の一皿”。ノミネートされた「高級食パン」や「国産レモン」などに競り勝ち、受賞したのは…定食の定番で栄養価満点の鯖です。鯖の需要を押し上げたのは、缶詰の「鯖缶」。大阪・旭区のスーパーでは一番人気の水煮はほとんど入荷がない状態で、かろうじて仕入れできる味噌煮などもすぐに売り切れてしまうといいます。

 「昨年の倍以上の売り上げ。人気がありすぎて需要が高まりすぎて供給が追いついていない」(ニューマルシェ 古川珠貴店長)

 鯖には中性脂肪を減らす働きがあるとされるEPAやDHAが多く含まれます。酸化に弱いのが弱点ですが、鯖缶は酸化せず生で食べるより栄養価が高いことで人気が高まりました。

 「コレステロールとか中性脂肪にいいから買うねん。スーパーに置いていないところある」(男性)
 「私は水煮缶。(Q.安いのも魅力?)まずそこです。値段と栄養ですかね」(女性)

 それを表すように鯖缶の生産数は、ツナ缶を逆転。今も伸び続けています。ブームで異業種からの参入の動きも。大阪・西区にある会社では、今年6月に1缶1200円という手作りの高級鯖缶を売り出しました。その会社とは?

 「アバランチと言いまして“広告制作の会社”です」(アバランチ 芋生宗丘さん)

 畑違いの“広告会社”。設立20周年の記念品としてつくったのがきっかけだったそうですが、配った取引先に勧められ商品化し、売れ行きは順調だそうです。

 「こんなに売れるとは正直思っていなかった。大阪から世界へという目標を掲げているので。将来はヨーロッパなどに缶詰バーなんかをつくりたい」(アバランチ 芋生宗丘さん)

 水産資源の管理に詳しい専門家は、鯖ブームをこう分析します。

 「鯖缶といっても10年前と今だと、今の方がおいしい。原料となる魚が大きくなっているので。鯖缶ブームで食べてみて(おいしい)、また食べてみようとなっている」(東京海洋大学 勝川俊雄准教授)

 乱獲の影響で、10年ほど前までは小型化した鯖が主流でした。しかし、ここ数年は原因はわかりませんが、大きく成長した鯖の水揚げが増え、味が格段にあがったといいます。

 「大型の脂ののった個体が安定供給できるかどうかが、鯖缶ブームがどこまで続くかにかかわってくる」(勝川俊雄准教授)

 改めて脚光を浴びた「鯖」。今後もおいしく食べ続けるためには、資源をどう守っていくか考える必要もありそうです。

MBSニュース

最終更新:12/6(木) 19:08
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