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華麗なバレエの世界堪能 そごう美術館「バレエ-究極の美を求めて-」展

12/6(木) 19:04配信

カナロコ by 神奈川新聞

 バレエの歴史と魅力を伝える「バレエ-究極の美を求めて-」展が、横浜駅東口のそごう美術館で開催中だ。日本バレエ協会前会長で2017年に亡くなった薄井憲二のコレクションを中心に、衣装や絵画、写真、資料など約470点が並び、華麗なバレエの世界を堪能できる。

 バレエを「知る」「観る」「踊る」を切り口にした3部構成で展示。数々の歴史的舞台で主演を務めるなどダンサーとして活躍し、振付家、教育者としても日本バレエ界をリードした薄井の功績を紹介し、バレエの歴史をたどる。

 日本にバレエブームが起こったのは1922(大正11)年。アンナ・パブロワ(1881~1931年)が来日し、サンサーンスの曲に合わせて彼女のために振り付けられた「瀕死(ひんし)の白鳥」を披露して、人々に感動と衝撃を与えたことがきっかけだった。横浜でも公演を行っており、パンフレットが並ぶ。パブロワが踊る貴重な映像もダイジェストで上映している。

 25(同14)年にはロシアから亡命したエリアナ・パブロバ(1897~1941年)が鎌倉・七里ケ浜に日本初のバレエ学校を開き、現在の日本バレエの礎を築いた。当時の写真やパブロバが使用した衣装など鎌倉市が所蔵する遺品約70点を紹介。自筆のメモや生徒たちが砂浜で踊る写真など、いずれも印象深い。

 「観る」の一角では、チャイコフスキーの三大バレエ「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」に着目し、牧阿佐美バレヱ団の衣装約30点がきらびやかに会場を彩る。同団による舞台映像も上映。

 著名な画家たちが手掛けた舞台美術も紹介。藤田嗣治は46(昭和21)年、日本初演の「白鳥の湖」で舞台美術を担当した。帝国劇場背景部が模写し、藤田が手を入れた舞台背景のための草案画が残っている。

 同館の二宮一恵学芸員は「ここで見て終わりではなく、実際にバレエの舞台を見に行ったり、踊りに行ったりと、次につながる展覧会になれば」と多くの来場を呼び掛けた。

 25日まで。一般千円、高校・大学生800円。イラストレーター丸山裕子によるバレエイラストのキーリング付き入館券1300円を数量限定で販売中。問い合わせは同館電話045(465)5515。

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