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【東名あおり】被告、トラブル10件 パトカーにも幅寄せ

12/6(木) 22:55配信

カナロコ by 神奈川新聞

 神奈川県大井町の東名高速道路で昨年6月、「あおり運転」を受けて停止させられたワゴン車が後続車に追突され一家4人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた無職の男(26)の裁判員裁判の第4回公判が横浜地裁(深沢茂之裁判長)であった。被告が山口県内で起こしたとされる強要未遂罪2件と器物損壊罪の審理を実施。検察側は、被告が東名事故の前後に、この3件を含めて少なくとも10件の交通トラブルを起こし、パトカーにも妨害運転を行っていたことを明らかにした。

 検察側は冒頭陳述で、起訴された3件とも交通トラブルが発端になったと指摘。幅寄せや前方に割り込んでの急減速を行った後、停車させて降車を強要するなどしたとして、「危険で悪質な犯行だ」とした。

 弁護側は「被害者の運転態度に問題があり、被告は文句を言おうとしただけ」と主張。「降車を要求するような言動はしていない」と反論し、強要未遂罪2件を否認した。器物損壊罪は認めた。

 検察側は証拠調べで、被告が昨年4~8月、吸い殻を投げ付けられたなどとして、立て続けに交通トラブルを起こしていたことを説明。同5月には山口県内の中国自動車道で、スピード違反の車両を追跡中のパトカーを追い掛け、幅寄せなどの進路妨害に及んでいたことも明かした。

 強要未遂罪の被害者の証人尋問も行われ、同8月に山口市内であおり運転を受けたとされる40代男性は「通報で駆けつけた警察がいる前で、被告は『俺は人を殴るために生きている』などと叫んでいた」と証言した。

 起訴状によると、被告は昨年5月、山口県下関市で後続車の進路を妨害して止めさせ、運転席のドアを蹴って破壊。同月には同市で40代男性の車の進路を妨害して止め、窓ガラスをたたきながら降車を要求したほか、同8月にも山口市内で別の男性に降車を要求するなどした、とされる。

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