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華為CFO逮捕は「ショック」、米中貿易戦争の休戦覆る恐れ

2018/12/6(木) 23:03配信

Bloomberg

トランプ米大統領と中国の習近平国家主席がアルゼンチンで貿易戦争の休戦に合意した今月1日、遠く離れたカナダでは中国のスマートフォンメーカー、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の孟晩舟最高財務責任者(CFO)兼副会長が米国の対イラン制裁に違反した疑いで逮捕された。この逮捕は米中休戦を覆す恐れがある。

米国はカナダに孟CFOの逮捕を説得。逮捕された現在、引き渡しを求めている。中国は直ちに抗議し、米国とカナダに対して釈放を要求している。中国外務省は同CFO逮捕の容疑の詳細を待っていると述べた上で、通商交渉は継続すべきだとの見解を示した。

米国は麻薬や武器密売などに絡む犯罪者の引き渡しを同盟国に日常的に要請しているが、今回のような大手中国企業の幹部が対象となることは極めて異例だ。習主席が戦略技術の自力更生を掲げる中で、その旗振り役を務める華為の創業者の娘である孟CFOが逮捕された意味は、この上なく大きい。

コンサルティング会社コントロール・リスクスの北アジア情勢分析ディレクター、アンドルー・ギルホルム氏は、「今回のタイミングとやり方にショックを受けている」と話した。

トランプ大統領が今回の逮捕に関わっていたのか、もしくは今後介入するのかは今のところ不明だ。アナリストの見方によれば、孟CFOの逮捕は米中通商交渉とは区別されている可能性が高い。ただ、中国側が今回の逮捕で貿易戦争は一段と激化すると見なすことはほぼ確実であり、米中対立の深刻化への恐れが強まりそうだ。

ブッシュ(子)政権で国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長を務めたデニス・ワイルダー氏は、「米中通商交渉は確実に複雑化する。90日の期間が設定された協議への圧力を強めるために米国が仕掛けたと中国側が考える可能性もある」と述べた。

原題:‘Shocking’ Huawei Arrest Threatens to Upend Trump-Xi Trade Truce(抜粋)

David Tweed, Peter Martin

最終更新:2018/12/6(木) 23:03
Bloomberg

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