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ストーブリーグ“独走”の巨人・原監督「非常に強い味方が…」 岩隈獲得はWBC恩賞人事第2弾

12/7(金) 16:56配信

夕刊フジ

 もう誰も止められない。4年ぶりに再々登板した今オフ、巨人の編成権をも手にした原辰徳監督(60)がストーブリーグを独走中だ。米大リーグ・マリナーズを今季限りで退団した、岩隈久志投手(37)の日米争奪戦にも勝利した。

 巨人は6日夕、岩隈との契約合意を電撃発表。大塚副代表は「きょう午後に本人から連絡があった。メジャーからの誘いもあり、昨日までは(大リーグ全球団のGMが会する)ウィンターミーティングが終わった後かと思っていた」と驚き混じりに明かした。これまで2度の交渉の感触では、「仙台の被災地への思いもあって、ウチは難しいかなとも思っていた」といい、古巣楽天への復帰が有力との認識だった。

 モノを言ったのはやはり、“全権監督”の豪腕だ。原監督にとっては、オリックスを自由契約になった中島宏之内野手(36)に続く、2009年WBC世界一メンバーへの恩賞人事第2弾。巨人の監督のまま侍ジャパンを率いた指揮官は当時、大会MVPを受賞した松坂大輔(現中日)以上に、決勝戦の先発などで防御率1・35の安定感を見せた右腕を「俺の中では投手のMVP。岩隈がいたから世界一になれた」と絶賛していた。

 第2次政権の14年オフには、日本復帰を決意した松坂から電話を受け球団に獲得を進言したが、難色を示されソフトバンクにさらわれた経緯がある。当時は編成権がGMにあり涙をのんだが、今や欲するものすべてに手を伸ばせるのだ。

 日米通算170勝の岩隈といえど、中島と同じく世界一に輝いた9年前と比べれば年齢的な衰えは隠せない。しかも昨年9月に右肩を手術し、今季もメジャーに復帰できないまま退団。リスク物件ゆえに、岩隈の中で優先順位が高かった米球団や楽天は、巨人の1年契約を上回る条件を提示できなかったとみられる。

 大塚副代表は「肩の調査はしました。球速140キロくらいには戻り、キャッチボールを始めている」と説明。原監督は「非常に強い味方が1人、チームに加わったという感想です。今まで培ったキャリアを胸張って、思い切ってジャイアンツで戦ってもらいたい。いろんな意味で岩隈とは信頼関係があると自負しております」と談話を寄せた。文字からだけでも、喜色満面の若大将が目に浮かぶ。(笹森倫)

最終更新:12/7(金) 16:56
夕刊フジ

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