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JALとANA、アルコール検知機不使用500件 パイロット飲酒問題

12/7(金) 13:07配信

Aviation Wire

 パイロットの飲酒によるトラブルが起きた日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)で、アルコール検知機による検査をせずに乗務した事例が、両社合わせて約500件あったことがわかった。JALでは検知機を使用しなかった事例が100-200件あり、ANAは検知機の計測データがないケースが393件あった。

 両社によると、航空法に基づいて運航に関するルールを定めた、当時の運航規定やオペレーションマニュアルでは、検知機を用いた検査について明記しておらず、これらを補足する社内書類「オペレーションガイド」や「運航業務管理規則集」で検知機による検査を定めていた。

 このため、急な交代が発生した際など時間がない場合は、パイロット同士で異常がないかを確認して乗務していた。

 また、JALでは検査時に不正が困難な新型アルコール検知器を導入した2017年8月以降、今年10月31日までに3800件の記録が保管されていなかった。同社によると、当時は不正を防ぐ目的で新型検知機を導入したため、記録を残すことに主眼を置いていなかったという。

 JALの新型検知機は、パイロットが検査するとデータがオフィスへ送られる仕組みになっているが、配備当初は空港により通信回線につながっていなかったり、記録を残す際に必要となるデータを入力せず、検査のみ行っていた事例があったという。同社では現在、記録が残っていない3800件の追跡調査をしているが、「1年以上前のものもあり、調査に時間がかかっている」という。

 ANAでは、これまで地方空港のみ実施してきたアルコール検査の第三者確認を、12月7日から羽田でも始めた。羽田では1人で検査する代わりに、検査の様子を写真に撮って残していたが、検知機のデータがない事例が2017年10月1日から今年10月31日までの1年間で、393件あったことから、当初は年明けから実施予定だった羽田での第三者確認を前倒しした。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:12/7(金) 13:07
Aviation Wire

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