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ソフトバンク、浅村&西獲りに失敗 「勝つのが当たり前」の強さが仇に…

12/7(金) 16:56配信

夕刊フジ

 【江尻良文の快説・怪説】

 いち早く、しかも最高の条件を提示したのに、西武からFAの浅村、オリックスからFAの西の獲得にいずれも失敗したソフトバンク。浅村は楽天、西は阪神を選択した。平成通算最多の日本一7回を記録した“球界新盟主”に何が起こったのか。

 11月30日、福岡市内で行われたソフトバンク球団のスポンサーパーティーにビデオメッセージで登場した孫オーナー。レギュラーシーズン2位からの2年連続日本一達成を評価しながら、新たに注文も出した。

 「1番以外は嫌なんです」。来季のリーグV奪回と日本一3連覇を厳命したのだ。「来年は何が何でもまた日本一を。そして、今度はシーズンを通して文句なしのチャンピオンを祈念して、ぜひぜひ応援したい。私も球団の一員として、しっかりと体制を作っていきたい」と力を込めた。

 しかし、孫オーナーの至上命令に水を差すかのように、浅村&西争奪戦では、ダブル獲りどころか連敗。浅村に4年総額28億円、西にも4年総額15億円といわれる破格の条件提示を行ったのに、なぜ敗れたのか。

 「ウチは本当に強くなったよ。勝つのが当たり前になった」と王貞治球団会長が断言する通り、昨季日本新記録の54セーブをマークした守護神サファテを故障で欠いても、代わりに配置転換した森がいきなり37セーブを稼ぎタイトルを獲得。日本シリーズでも強肩捕手の甲斐が育成選手出身で史上初のMVPになるなど、「人材の宝庫」ぶりを実証した。

 FA選手にとっては、突然どんなライバルが現れるかわからない、ハードルの高すぎるチームかもしれない。

 破格の高待遇で入団したとしても、結果を出せなければ、その分反動も大きくなる。それで尻込みする。浅村、西にもそんな本音が見え隠れする。「補強と育成」の二枚看板で球界新盟主の座に就いたソフトバンクだが、来季からの新元号時代には、生え抜きスターの柳田に象徴されるように「育成」のウエートが大きくなるだろう。

 6日に福岡で行われた新入団選手発表でも、ドラフト1位の甲斐野(東洋大)はじめ新人7人のうち5人を大学、社会人出身の即戦力が占めたのも象徴的だ。(江尻良文)

最終更新:12/7(金) 16:56
夕刊フジ

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