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代表戦とオールスターの熱気を富山の力に、大塚裕土「今シーズンこそは」の思い

12/7(金) 17:35配信

バスケット・カウント

「クオリティはまた目指すところに達していない」

文=鈴木健一郎 写真=バスケット・カウント編集部、B.LEAGUE






富山グラウジーズはBリーグになって2年連続で残留プレーオフに回った。そこからの脱却を図るべく、今シーズン開幕前にはチーム改革を断行。ヘッドコーチにドナルド・ベックを迎え、ロスターの大半を入れ替えた。戦力は大幅アップし、コート上で展開されるバスケットは華やかなものとなり、シーズン序盤戦を終えて10勝9敗と貯金を作っている。

まずまずのスタートを切ったように見えるが、加入2年目を迎えた大塚裕土は「出来に関しては満足していません」と言う。その理由の一つは、チームの目標はもはや残留ではなく、プレーオフ進出が最低限のノルマだと考えているからであり、もう一つは戦いぶりに明確な課題を感じているからだ。

「新しいコーチになって、日本での経験もあって引き出しが多いので、それを自分たちがどう吸収するかの段階です。タレントは揃っているので、そこをどうヒットさせていくか、まだ模索しているところです。噛み合った時は強いんですけど、全体のクオリティはまた目指すところに達していません。仕方ない部分もありますが、戦える力は十分にあるとコーチは言っていて、それを自分たちがどうパフォーマンスで表すかです」

「昨シーズンから残った僕や宇都(直輝)、水戸(健史)さんとは、『富山ってちょっと嫌なチームだな』と相手に思わせられる雰囲気は出せるんじゃないかと開幕前から話していました。実際に昨シーズンと違うのは、負けるにしても競った試合ができていることで、少しずつその雰囲気は出せていると思います」

「チャンピオンシップにはどうしても出たいんです」

手応えを感じている一方で、課題も明確になっている。「ジョシュア・スミスがファーストオプションですが、そこからの選択肢のクオリティがまだ出来上がっていません。例えば彼がファウルトラブルになったり、帰化選手がいるチームに対抗するビッグラインナップだったり、今シーズンは彼以外のビッグマンも揃っていて、対応できるメンバーなんですけど、チームとしてのバスケットIQがまだ足りません」

富山が喫した9敗の相手は強豪ばかり。三河と4試合、栃木と4試合、川崎と1試合を戦いすべて負けて8敗。「栃木とか川崎とか、長年同じメンバーでやっているチームの結束力を見ると、まだまだです。負けている時こそ同じ方向を向けば、もっと面白いチームになると思います」と大塚は言う。

B1に残留するのが目標なら勝率5割をキープしていれば十分だ。だが、大塚は昨シーズンの出来事を忘れていない。「昨シーズンも前半戦はかなり良い手応えだったんですけど、ケガ人が出たりメンバーが代わったり、チャンピオンシップに出てもおかしくなかったはずが、最後は入れ替え戦まで行ってしまいました。今のこういう状況で1試合1試合を大切にしないと、また同じことになってしまう。だからこそ今シーズンこそは、と強く思っています」

新しいチームなので、ケミストリーを構築して結束した戦いができるようになるまでには時間を要する。それは大塚も理解しているが、「チャンピオンシップにはどうしても出たいんです」という強い気持ちがある以上、強豪相手にも勝てるようにならないと、目標には手が届かない。

「今、リーグで得点ではトップなんです。だけど失点も一番多くて、ギャンブルみたいな試合ばかりやっています。もちろんそこは少しずつやっていくしかありませんが、ディフェンスはチームとして守れるようにならないといけない。そこが強いチームとの差になっています。もっともっと時間が必要なんですけど、試合はやって来るので」

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