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貴景勝は「1日10個食べたい」今や卵は何個でもOKなのか

12/7(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「1日平均10個は食べたい」

 九州場所で初優勝した小結の貴景勝は、巡業先の福岡県直方市で報道陣にそう語ったという。ゆで卵が大好物で、白星に見立てたゆで卵が15個、報道陣から差し入れられたときの言葉だ。「安価にタンパク質を摂取できる。筋力を落とさないために食べると落ち着く」と笑顔で頬張ったそうだ。

 確かに卵は高タンパク質だ。文科省の食品成分データベースによると、100グラム当たりのタンパク質含有量は、卵黄が16.7グラムで、ロースハムとほぼ同量。牛もも肉(21.2グラム)や豚ロース(19.3グラム)には劣るが、悪くない含有量だろう。

 しかし、40代の記者は小さいころ「卵は1日1個までよ」と言われて育ったもの。かつては、高タンパク食材の一方、コレステロール値を上げる悪影響が指摘されたものだが……。横浜創英大名誉教授の則岡孝子氏(栄養学)が言う。

「卵黄に含まれるリン脂質の一種レシチンは、コレステロールでも善玉コレステロールを増やすことが分かりました。善玉は血管に付着した悪玉コレステロールを回収する働きがあり、むしろ動脈硬化を予防します。そのため、卵とコレステロールの関係が見直されるようになり、一部には『個数を気にしなくていい』という専門家も出てきたのです」

 ならば、メタボ記者も「レシチンパワーを期待して、動脈硬化の予防に卵10個を」と思ったが、そう甘くはなかった。

「レシチンの効果はその通りなのですが、卵には100グラム当たり10グラム程度の脂質が含まれています。遺伝的にコレステロール値が高い人が卵を食べ過ぎると、やっぱりコレステロール値が上がりやすいという見方で一致しつつある。卵の食べ過ぎでメタボ化に拍車をかけて肥満を重ねるのは、よくありません」

 貴景勝は現役力士だからまだしも、運動不足のメタボ中年が両論並立の卵のメリットだけをうのみにするのは危ないということだろう。

「卵よりは、ノンオイルのツナがベター。それを野菜と一緒に炒めて、沖縄のチャンプルーのように調理すれば、ビタミンやミネラル、そして繊維質も摂取できますから」

 何事もバランスだ。

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