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「多くの利用者に不便、極めて遺憾」石田総務相が苦言 ソフトバンク通信障害

12/7(金) 22:08配信

毎日新聞

 総務省は7日、ソフトバンクで6日に全国の広い範囲で発生した通信障害について、電気通信事業法上の「重大事故」と考えられるとし、ソフトバンクに障害の原因や再発防止策の報告を求めた。ソフトバンクは、原因はスウェーデンの通信機器大手、エリクソン社製の交換機でソフトウエアに異常が発生したためと発表したが、総務省は今後、行政指導を含む対応について検討する。

 「多くの利用者に不便をかける状況になり、極めて遺憾」。石田真敏総務相は7日の閣議後記者会見で、ソフトバンクの障害について苦言を呈した。総務省は、今回の通信障害は「重大事故」と考えられるとして、ソフトバンクから30日以内に報告を受ける予定。その後、有識者会合などで検証をしたうえで、行政指導を含めた措置を検討していくとみられる。

 携帯電話は利用者が発信を行うと、近くの基地局に電波が届き、交換機を介して、相手に近い基地局を通じ、音声やメールなど情報が届く仕組み。今回の通信障害ではエリクソン社製の交換機のソフトウエアに不具合があったため、電話や通信が利用できない状態になった。エリクソンなどによると、不具合があった設備には認証期限の切れたソフトウエアがインストールされ、問題を起こしていたとみられるという。

 影響は広い範囲に及び、搭乗券を確認する端末でソフトバンクの通信回線を利用している格安航空会社のジェットスター・ジャパンは、手作業での搭乗券の確認が必要になり、飛行機に遅れが生じた。宅配大手の佐川急便は、トラック運転手が使う専用端末や携帯電話でソフトバンクを使っており、再配達依頼などの連絡が届かなかった。

 一方、今回の通信障害は、ソフトバンクだけでなく世界各国の通信会社で起こった。ロイター通信によると、英携帯大手「O2」など11カ国の通信会社で同様の問題が発生した。ソフトバンクと同じくエリクソンのソフトに問題があったとみられる。だが、国内の大手通信幹部は「通信障害が発生すれば、原因はともあれ、携帯電話会社の責任は免れない」と指摘する。国内の通信会社は今後、通信機器会社から納められる製品のチェック体制の強化や、問題が発生した場合のバックアップなど万全の対応策を取ることが求められそうだ。【森有正】

最終更新:12/7(金) 22:47
毎日新聞

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