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【香港スプリント・ステップレース分析】海外競馬通・成田幸穂が前哨戦のG2ジョッキークラブスプリントを分析

12/7(金) 16:50配信

スポーツ報知

 香港国際競走が12月9日に香港のシャティン競馬場で行われる。小欄ではG1香港スプリント(芝1200メートル)に向けたステップレースとして、11月18日のG2ジョッキークラブスプリント(シャティン競馬場・芝1200メートル)を取り上げたい。

 過去5年の香港スプリントでは、前走ジョッキークラブスプリントから転戦した馬が4勝している。上位1~3着を占めた例も2回あり、ジョッキークラブスプリント組のチェックは欠かせない。

 9頭立てで行われた今年は、1番人気のホットキングプローン(セン4歳、香・サイズ厩舎)が優勝した。8番ゲートからスタートし、鞍上のジョアン・モレイラ騎手に促されてハナを切る形に。速い時計が出やすい馬場状態とはいえ、前半400メートル23秒81、中間400メートル22秒46、後半400メートル22秒32(香港では400メートル毎に計測)と、しり上がりのハイラップを刻んで鮮やかに逃げ切った。勝ち時計は1分8秒59。

 1/2馬身差の2着に、昨年の香港スプリント優勝馬ミスタースタニング(セン6歳、香・ロー厩舎、3番人気)。道中は勝ち馬を見ながら3番手を追走したが、最初のカーブで2番手のアイヴィクトリーに寄られて接触する不利があった。何とか耐えて3番手をキープし、ラスト400メートルはメンバー中2位の22秒04の脚を使って2着となった。不利を考慮すれば、負けて強しといえる内容だった。

 ミスタースタニングから1馬身1/4差の3着に4番人気のビートザクロック(セン5歳、香・サイズ厩舎)。スタートから積極的に出していって4番手を追走し、ラスト400メートルではメンバー中3位タイの22秒16の末脚で追い上げた。4月のG1チェアマンズスプリントプライズ(3着)以来の休み明けながら、まずまずの内容で、本番へ向けて上積みもありそうだ。

 4着ウィナーズウェイ(セン6歳、香・Aクルーズ厩舎)は、スタートで1馬身ほど出遅れ。それでも最後方からメンバー中最速となるラスト400メートル22秒01の末脚を使って差を詰めた。8番人気と評価は低かったが、5月のG3シャティンヴァーズ(芝1200メートル)を1分8秒17の好タイムで勝った実力の持ち主。本番でも穴候補として押さえておきたい。

 G1チェアマンズスプリントプライズでミスタースタニングやファインニードルを撃破したアイヴィクトリー(セン5歳、香・サイズ厩舎)は7着。道中でミスタースタニングと接触したこともあってか、チグハグなレースぶりだった。10月のG2プレミアボウルでも不可解な凡走で最下位10着に敗れており、今シーズンは物足りない内容が続いている。

 昨年の香港スプリント2着馬ディービーピン(セン6歳、香・サイズ厩舎)は最下位9着。これが今シーズン初戦で、本番へ向けた叩き台という印象が強い。見限るのは早計だろう。

 勝ったホットキングプローンは、10月のG3ナショナルデイC(芝1000メートル)とG2プレミアボウル(芝1200メートル)に続いて重賞3連勝。デビュー当時から期待されていた一頭で、ここまで10戦9勝、2着1回と底を見せていない。

 本番に向けての焦点は斤量。ナショナルデイCは53キロ、プレミアボウルとジョッキークラブスプリントは55・5キロと斤量面で恵まれていたが、本番ではミスタースタニングやアイヴィクトリーと同じ57キロでの出走となる。逃げ馬だけに、マークもさらに厳しくなるはずで、それを克服できるかどうかだろう。

 ◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、南関東版・競馬ブックと研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。ラジオNIKKEIの「香港国際競走実況中継」に出演予定。

最終更新:12/8(土) 22:24
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