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【金沢】目標は5000人「マスコット劇場」が効果、平均来場者2年連続アップ

12/8(土) 6:08配信

スポーツ報知

 J2ツエーゲン金沢は、今季2年目を迎えた「マスコット劇場」が好評を博し、集客アップにつながった。クラブ公式マスコット「ゲンゾー」の進化形「ゲンゾイヤー」と、悪の化身「ヤサガラス」の戦いを中心に、ホーム戦の試合前とハーフタイムに行われるヒーローショー。ホーム平均来場者数は昨季の4397人から4528人に伸びた。3年目突入が濃厚な来季は、マスコット効果で5000人超えを目指す。

 金沢では今季も、ツエーゲンの熱戦の合間に、もう一つの熱戦「マスコット劇場」が繰り広げられた。子供たちは正義のヒーロー・ゲンゾイヤーの登場に大喜び。大人たちも主要マスコットで唯一、話すことができるヤサガラスの、悪役なのにどこか憎めないキャラクターを楽しんだ。

 クラブの事業企画部・中山大輔部長(36)は「ツエーゲンと言えばマスコット劇場、というのが定着しつつあると思う」と手応え。ホーム平均来場者数は、J2に昇格した2015年の4910人から、16年には4179人まで落ち込んだ。それでもマスコット劇場が始まった昨季は4397人、そして今季は4528人と、目標の5000人には届かなかったが、着実に持ち直している。

 今季のJ2は全22クラブの平均で7049人。最多は新潟の1万4913人で、最少は讃岐の3073人だった。金沢は20位だが、マスコット効果もあり、年々増加傾向にある。

 集客アップについて「お客さんには、マスコット劇場も楽しみに来ていただけていると思う」と中山部長。特にヤサガラスは金沢を憎み、試合前にはアウェー応援席に「共にツエーゲンを倒そうではないか!」と呼び掛けるなど、独特の立ち位置で人気だ。クラブがヤサガラスユニホームを発売したところ、約半分は石川県外のアウェーサポーターが購入したという。

 昨季は松本だけだった敵地へのマスコットの“遠征”も今季は4クラブに増加。今夏にイオンモール新小松で行われたイベントで、マスコット劇場を開催すると、選手のトークショーに匹敵する盛況ぶりだった。Bリーグ・金沢武士団との連係を検討するなど、スタジアム外にも広がりを見せている。

 マスコット劇場は、試合前のステージイベントの盛り上げなどにも一役買っている。中山部長は「来季はより充実させたい。勝負はなかなかコントロールできないが、試合以外の部分でもお客さんのスタジアム滞在時間が長くなれば、満足度も高まる。(平均来場者数)5000人は達成したいですね」と、クラブ最多となる集客に意欲を見せた。(竹内 竜也)

 ◆今季の金沢マスコット劇場 悪の化身のカラス「ヤサガラス」は、昨季最終戦で金沢を愛する心を取り戻したが、悪の組織に狙撃され、命を落とした。しかし今季開幕前、邪悪の化身「黒ガラス」の手によって復活。再び金沢を憎む心を植え付けられ、石川県の鳥・イヌワシをモチーフとした「ゲンゾー」の進化形で、戦隊ヒーロー風の「ゲンゾイヤー」打倒に燃える。物語は金沢のホーム戦ごとに、人気アニメ「ドラゴンボール」や「天空の城ラピュタ」などのパロディーを交えつつ展開。ヤサガラスは恋心を寄せるヒロイン「ナンシー」の説得もあり、最終戦でツエーゲン愛を取り戻したが、黒ガラスを道連れに再び死亡。ツイッターでは「ヤサガラス劇場は終わらない」と3季目となる来季“続投”を予告している。

 ◆「#ヤサガラス専門誌」本人公認

 ヤサガラスは、スポーツ報知を「ヤサガラス専門紙」として“公認”している。「とやま・いしかわ報知」では今季、金沢のマスコット劇場、特にヤサガラスの暴れっぷりを総力取材。スペースの都合上、紙面にはほとんど掲載できなかったが、本紙のネット版で積極的に取り上げた。

 するとシーズン終盤の10月、ヤサガラスがツイッターで反応。本紙記事にリンクを貼り「毎回毎回取り上げやがってれ ギャラ払え!愚か者め」(原文まま)と、ノーギャラへの怒りをあらわにしたが、「#ヤサガラス専門紙」とも記し、好意的? な様子をうかがわせた。来季も復活するであろうヤサガラスの動向を追いかけていきたい。

最終更新:12/9(日) 20:43
スポーツ報知

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