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国旗掲揚を強制し、聖書を燃やし、信者の身柄を拘束…… 中国で激しさを増す、宗教への攻撃

12/7(金) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

中国は宗教に対し、これまでにない戦争を繰り広げている。

この1年だけでも、中国はその信仰を理由にイスラム教徒を拘束し、仏教徒に中国共産党への忠誠を誓わせ、キリスト教の教会に十字架を下ろすもしくは閉鎖するよう強制した。

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宗教の中国化

無神論をうたう中国共産党は、その支配を維持するため、何十年にもわたって宗教団体をコントロールしようとしてきた。

1951年に設立された国家宗教事務局は、国の統制の下、仏教、道教、イスラム教、プロテスタント、カトリックの5つの宗教団体の存在を認めている。

国はこれらの団体の人事、出版物、財務をコントロール。厳密に言えば、その団体が政府から認められたものであれば、市民は自由に信仰を持つことができる。

2015年には、イスラム教、仏教、キリスト教の指導者らに対し、その宗教と中国の社会主義思想を融合させるよう呼びかける「中国化」という言葉を中国共産党が政府の公式の辞書に加えた。

在北京イギリス大使館の元一等書記官ロデリック・ワイ氏は、「中国共産党は何かにつけ常に宗教との問題を抱えてきた。宗教活動はしばしば、ある種の組織につながる傾向があるためだ。一度組織ができると、党は彼らをコントロールしたがる」とBusiness Insiderに語った。

しかし、習近平国家主席の下、中国政府の取り締まりは憂慮すべき規模にまで拡大しているようだ。

「イスラム教を根絶したい」

新疆ウイグル自治区の西側、イスラム教を信じるウイグル人が半数以上を占める地域では、当局が巨大警察国家を作り上げ、最大で100万人のウイグル人を投獄したと報じられている。

多くの被収容者が、ベールを身に付けたり、ひげを長く伸ばすといったイスラム教を信仰している証しを見せたせいで身柄を拘束されたと話している。

中国各地で散り散りに暮らすイスラム教徒の半数以上を占める回族の人々も、政府が彼らに対する取り締まりを強化するのではないかと恐れている。

イスラム教を信仰する多くの回族が住む北部の都市、銀川市では、当局は騒音公害を生んでいるとして、日々の礼拝の呼びかけを禁じていると、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは報じている。

中国中部の都市、臨夏市のある指導者は7月、AFP通信に対して「彼らはイスラム教を排除したがっている。イスラム教を根絶したいのだ。近頃では、子どもたちは宗教を信じることを許されていない。信じていいのは、共産主義と中国共産党だけだ」と語った。

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最終更新:12/7(金) 20:10
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