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明るい人・忙しい人ほど注意すべき、川崎宗則を襲った「自律神経の問題」

12/7(金) 7:00配信

VICTORY

「開幕4日前に自由契約」というショッキングなニュースが2018シーズン前に走った。福岡ソフトバンクホークスのムネリンこと川崎宗則選手。「身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました」とのコメントを残し、引退する姿勢だ。理由は「自律神経の問題」。底抜けに明るいキャラクターで、ムードメーカーとしては欠かせない存在であった男を襲った「自律神経の問題」とは一体なんなのか。そこにはメンタルと身体をつなぐ重要な問題が潜んでいる、と述べるのは、プロ野球選手など約20種目のプロ選手や日本代表選手のトレーニング指導をしている、中野崇氏。解説頂きます。

自律神経は屈強なプロ選手が引退するぐらい重度な問題を引き起こす

 自律神経というのは、自動的に働く神経のことで、主に内臓の働きなどの自動運転を担います。自律神経には大きく分けて2種類あり、戦うモード用と回復モード用に分類されます。

戦うモード用:交感神経
回復モード用:副交感神経

 両者は入れ替わる形式で働き、どちらかが強く作用している時はもう片方は働きが抑えられているのが正常です。自動操縦であるこの自律神経に問題が起こると、両者の入れ替わり作用がうまく機能しなくなり、戦わなければならない時に身体が動かない、逆に眠って休まなければならない時に眠れない、といった症状を引き起こしてしまいます。 そのような症状が起こってしまうと、なかなか自分では思うようにコントロールすることが難しくなり、場合によっては競技の継続が難しくなってしまうこともあります。冒頭の、「身体を動かすのを拒絶するようになってしまいました」というコメントがそれを顕著に表しています。

発症にはストレス・プレッシャーと選手のキャラクターが関与

 自律神経の問題は一般的にストレスによって引き起こるとされています。スポーツでのストレスで最も大きいものがプレッシャー。結果を出さなければならない、周囲からの期待、失敗の繰り返しなどのプレッシャーがストレスとなっていることは非常によくあることです。 また、選手のキャラクターとの関係にも要注意。川崎選手のようにいつも明るく振る舞う選手、そしてキャプテンなど真面目で責任感のあるタイプの選手は特に注意が必要です。こういった選手は自分を抑え、「期待される役割」を演じている可能性があり、その行動が知らず知らずのうちに自分にストレスをかけていることがあります。 川崎選手も、上原浩治投手などの証言から実はとても繊細な性格であったことがわかります。底抜けに明るいキャラクターとのギャップを考えると、おそらくこのパターンに分類されます。

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最終更新:12/7(金) 7:16
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