ここから本文です

柔道家・原沢久喜「辞令。世界一の柔道家を命ずる」 柔道馬鹿でいい。馬鹿にしか立てない頂がある

12/7(金) 16:41配信

テレビ東京スポーツ

ヒーローは思わぬ所に現れるもの。たとえば町のスーパー銭湯。そこに現れた身長191センチ、体重122キロの男。柔道家、原沢久喜。

【動画】男子100kg超級 2回戦敗退 原沢久喜インタビュー/柔道グランドスラム2018

リオオリンピックでは100キロ超級で銀メダルを獲得した原沢。何気なく現在の生活について質問したところ、耳を疑った。

原沢「収入がなくて 今は貯金で生活しています」

所属していた会社を辞め、無職、無収入になったのだという。社会人の柔道選手は例外なく企業に就職し、所属選手として競技を続けている。そうしなければ給料も得られないし引退後の生活もあるからだ。しかも原沢は将来安泰の日本中央競馬会の正社員でボーナスも有給休暇もあった。

だが...全て捨てた。

前代未聞、史上初と言っていい無職の金メダル候補。馬鹿が付くほど正直でクソが付くほど真面目。そのうえ頑固でもある柔道馬鹿。

そんな原沢の生活についていくと、まずは庶民派スーパーでの買い物。食費を節約するため自炊をしている。これまでは会社の寮に暮らし、食事も作ってもらっていた。自炊をするのは初体験でまだ慣れない。

本人は寄せ鍋のつもりで作っていたが、完成したのはとても微妙な鍋だった。自称、寄せ鍋。隠し味とかコツとかはない。

既にお気づきだろうが、美食や贅沢には全く興味がない。心の大半で柔道を思う「柔道馬鹿」だ。三人兄弟の長男として生まれ、6歳から柔道を始めた。格闘技には不向きな子供だったかもしれない。通知表には「他と争うことを好まず誰とでも穏やかに接する」と書かれていたそう。

母に勧められなんとなく始めた柔道。心優しい原沢少年には才能が眠っていた。高校時代、山口県代表として参加した大会でスカウトされ、名門・日大柔道部へ。そして大学三年、眠る才能はついに目覚める。

強豪集う柔道グランドスラムで銅メダル。覚醒を呼んだのはやり抜く力だった。決めた以上の練習をする日々。得意の内股も、そうして磨いた。

気がつけば37連勝、国際大会7連続優勝。その道はリオオリンピックでの銀メダルに続いていた。

1/2ページ

あなたにおすすめの記事