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上原浩治が43歳でもトップレベルである理由。“半端ない“回転数の秘訣

12/7(金) 18:50配信

VICTORY

上原浩治選手(読売ジャイアンツ)がMLBから10年ぶりにジャイアンツに復帰。今年43歳になったとは思えないパフォーマンスで、マウンドに上がると東京ドームの雰囲気を一変させている。気迫あふれるピッチングスタイルには目を見張るものがあるが、それだけで通用するほどプロのバッターは甘くない。上原の投げるボールは球速では測れない、質を兼ね備えている。その質の秘訣とは?プロ野球選手など約20種目のプロ選手や日本代表選手のトレーニング指導をしている、中野崇氏に解説頂きます。

球界トップクラスのスピン数を生み出すフォーム

 上原浩治選手のストレートの平均球速は140km/hそこそこ。使う球種もほぼストレートとスプリットの2種類のみ。それでも強打者を抑えられる理由として、制球力や出どころが見えづらいフォーム、ストレートとスプリットがほぼ同じ軌道で投げられるなどたくさん挙げられます。 そしてそれらに加えて特筆されるのがスピン数。MLB平均が約2200回転なのに対して上原浩治は2400を超えます。以前紹介した則本選手もスピン数がずば抜けていますが、40歳を超える上原選手がなぜそれほどまでのスピン数を稼ぎ出すことができているのでしょうか。 そこには上原選手特有のフォームに秘密が隠されています。

筋力の衰えを特有のフォームでカバーしている

 上原選手の投球フォームを見てみると、非常に特徴的なのが小さくて速いテイクバック、そして同じ身長の投手と比べて明らかに小さいステップ幅。これらは主に制球力や「ボールの出どころの見えづらさ」に役立っています。例えばステップ幅を小さくすることで、ダルビッシュ選手よりも20cmも高い位置からリリースしています。 さらにここではもっとマニアックな部分にフォーカスしてみます。とてもマニアックな視点ですが、彼のすごさを象徴する重要なポイントです。それは投げ終わった後に思いっきり右半身が前に飛び出していることです。
 一般的にはピッチャーはフィニッシュでは前足に完全に乗って安定することが良しとされています。しかし上原選手は軸足である右足が大きくキャッチャー方向に踏み出すほど飛び出しています。これは他のピッチャーにはなかなか見られない動きで、かなり高度な投げ方です。 この動きが、筋力が衰えてくる40代の肉体にもかかわらず質の高いボールを投げられるキーポイントです。特に近年は”飛び出し具合”がどんどん大きくなっています。若い頃のフォームと現在のフォームを見比べるとその変化がわかりやすいですね。 (本編は動画でプロ入り後すぐと現在を比較しています。関連リンクからお読み頂けます。)

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最終更新:12/7(金) 19:27
VICTORY

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