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iPhone XR販売テコ入れで、アップル公式サイトが変化

12/7(金) 11:38配信

Engadget 日本版

アップルがiPhone最新モデルの販売テコ入れのために、他の部門の要員を販売促進担当に配置換えしているとの噂が報じられています。

iPhone XR 作例集 | 12 枚の写真

また、米アップル公式サイトのトップページでは、iPhone XRが旧機種の下取りで(メーカー希望価格の779ドルから300ドル割り引いた)449ドルで購入できる、と謳う新しいバナーを表示。メインキャッチコピーも書き換えられ、同デバイスの販売強化が分かりやすく見えるかたちに変化しています。
米Bloombergは事情を知る関係者の話として、アップルが社内の他のプロジェクトのマーケティング担当者を、iPhone販売を強化するために配置換えしたと伝えています。

この措置はiPhone XSの発売から約1ヶ月後で、iPhone XR発売前後だったとのこと。iPhone XRは発売後、2度に渡って増産中止が報じられていましたがこの配置換えに関しては「売行きを見てから販売戦略を変更」ではないようです。

同関係者は、こうした対応を「火災避難訓練的」と呼んでいるとのこと。Bloombergは、この言葉を「これらデバイス(iPhone XRなど)の販売が一部の期待を下回っている可能性を示唆している」と解釈しています。

国内でもドコモがiPhone XRを端末購入サポートの対象機種として追加するなど実質的に値下げされたのは(アップルが補助金を出したとの説もあります)、上記の戦略変更後ということになります。
こうした施策は、近年収益引き上げのためもあり、端末価格を引き上げ続けたアップルとしては珍しいことです。なお、同社の広報担当者トゥルーディー・マラー氏はコメントを拒否したとされています。

こうした戦略変更を裏付けるように、12月2日(米現地時間)夕方、アップルは公式サイトのトップページにiPhone XRを449ドル(約5万7000円)で提供する新たなバナーを表示。ただし、これはiPhone 7 Plusのみを下取り機種に限定した条件付きプログラムです。

具体的な金額が表示されているという点だけでも従来のアップル公式サイトとは異質な印象を受けますが、さらに目を引くのがiPhone XRのキャッチコピーも差し替えられている点です。

米9to5Macが新旧版を比較した画像を公開していますが 以前が「Brilliant,in every way」(日本版では「触れる度に鮮やか。」)とシンプルな一行のみ。

それに対してリニューアル版は「All-screen design.Longest battery life ever in an iPhone.Fastest Perfomance.Studio-quality photos.」すなわち全画面ディスプレイ、iPhone史上最長のバッテリー持続時間、最速のパフォーマンス、スタジオ品質の写真......と、主要なスペックを2行に渡ってリストアップしたものとなっています。

先のiPhone XRの販売不振や増産中止は単なる噂に過ぎず、具体的な裏付けがあるわけではありません。むしろ毎年この時期には「iPhoneの売上が伸び悩んでいる」とのサプライチェーン情報が流れ、その後にアップルが公式に業績を発表して否定されるまでが、お約束の恒例行事でした。

しかし今回に関しては、アップルはiPhoneの販売台数の公表を取りやめた一方で、公式サイトの変化など、いかにもな「販売テコ入れ」の印象を与える戦略を打ち出しています。今回に限っては、こうした動向が噂の信憑性を強めており、これはある意味で皮肉なことかもしれません。

Kiyoshi Tane

最終更新:12/7(金) 14:53
Engadget 日本版

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