ここから本文です

【箱根への道】5連覇狙う青学大、父が原監督とタスキつないだ新エース・吉田圭

12/7(金) 12:07配信

スポーツ報知

◆青学大 前回優勝、出雲優勝、全日本優勝(11年連続24回目)

 第95回箱根駅伝まで、あと26日に迫った。「箱根への道」では、7日から直前特集として出場全23チームを日替わり連載。第1回は史上初となる2度目の学生駅伝3冠と、箱根史上3校目の5連覇を狙う青学大。吉田圭太(2年)は今季、学生3大駅伝デビューを果たすと、2戦とも区間賞を獲得し、主力に成長した。父の祐嗣さん(50)は広島・世羅高時代に大学の原晋監督(51)と全国高校駅伝でタスキをつないだ仲。指揮官と深い“駅伝の縁”で結ばれた男が、王者・青学大の新エースとして初の箱根路に挑む。

 原監督は最近、錯覚に陥ることがあるという。

 「圭太が祐嗣と重なる。オヤジに似てきた」

 今季、急成長した吉田圭太と指揮官の縁は深い。父・祐嗣さんは原監督の世羅高時代の2年後輩。1984年の全国高校駅伝では3区の祐嗣さん(当時1年)と4区の原監督(同3年)はタスキをつなぎ、全国2位に輝いた。「監督と父がタスキリレーしたことは中学3年の時に知った。不思議ですよね」と圭太は笑う。

 父と同じく世羅高に進んだ圭太は2年時に5000メートルで日本人高校歴代10位(当時)の13分50秒67をマークしたが、駅伝では力を発揮できないことが多かった。エースが集う全国高校駅伝1区。同じ3年時に区間賞を獲得した父に対し、圭太は19位。「オヤジは区間賞だったのに、と言われることは多かった」と振り返る。

 青学大進学後も1年時は低迷。学生3大駅伝は出番なく終わった。勝負の2年目。「毎日の練習を確実にこなすことだけを考えた」。“青トレ”と呼ばれる体幹トレーニングも地道に続けた結果、才能が開花。10月の出雲で学生3大駅伝デビューし、4区区間賞。11月の全日本でも6区区間賞を獲得し、2冠に貢献した。

 持ち前のスピードも向上した。1万メートル28分27秒40は今季チーム最高。「箱根では1区を走り、優勝に貢献したい」と引き締まった表情で話す。原監督は「圭太は昨季まで『速い』だけだったが、今季は『強い』選手になった。オヤジのように」と、うれしそうに話す。

 3大駅伝9回中、6回区間賞の昨季までのエース・田村和希(現住友電工)を原監督は「駅伝男」と呼んでいた。現時点で区間賞確率100%の圭太について指揮官は「箱根で取ったら本物」と言う。まだ2年生の吉田圭太が「新・駅伝男」となった時、青学大の5連覇の可能性はさらに高まり、黄金時代もさらに続くことになる。(竹内 達朗)

 ◆吉田 圭太(よしだ・けいた)1998年8月31日、広島県東広島市生まれ。20歳。高屋中3年時の13年全国中学陸上3000メートル5位。世羅高3年時の16年全国高校総体5000メートル14位。17年、青学大地球社会共生学部入学。今年9月の日本学生対校5000メートルで日本人トップの3位。家族は両親と姉。172センチ、51キロ。

 ◆青学大陸上部 1918年創部。箱根駅伝には43年に初出場。2004年に原監督が就任。15年の初優勝から4連覇中。16年度は学生駅伝3冠。出雲駅伝優勝4回。全日本大学駅伝優勝2回。タスキの色はフレッシュグリーン。長距離部員は選手44人、学生スタッフ12人。主な陸上部OBは神野大地(プロランナー)ら。

 ◆戦力分析 千葉・富津市で行った箱根駅伝前最後の強化合宿を6日に打ち上げた。「仕込み完了。あとは組み立てるだけ。インフルエンザ感染や捻挫などアクシデントにさえ十分に気をつければ高い確率で勝てる」と原監督は胸を張って話した。

 箱根路を制するための4大要素はエース、山、選手層、ロード適性。今季の青学大はすべてにおいて盤石だ。現4年が入学した15年以降、学生3大駅伝11戦8勝。優勝確率は驚異の73%。箱根路では負け知らずだ。「勝ち癖」が身に染みついている青学大に現時点で死角は見当たらない。

最終更新:12/7(金) 12:07
スポーツ報知

あなたにおすすめの記事