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「スムース横断歩道」登場 「歩行者優先」守られていない横断歩道

12/7(金) 16:10配信

乗りものニュース

手前で一時停止するクルマも増える?

 横浜市と国土交通省横浜国道事務所が、横浜市内で「スムース横断歩道」と呼ばれる新しいタイプの横断歩道を仮設し、2018年12月17日(月)まで社会実験を行っています。

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 ゴム製ブロックで横断歩道部分を10cm盛り上げた形。横断歩道と両側の歩道が同じ高さになり「スムース横断歩道」というわけです。横断歩道の左右(車道)はスロープ上になっています。また、ブロックの表面は赤く塗装され、スロープ部には白い三角形を各方向にふたつずつペイント。どのような効果があるのか、横浜市道路局に話を聞きました。

――横断歩道を歩道の高さにすることで、どのような効果があるのでしょうか?

 通行車両のスピードを30km/h以下に抑える効果が期待されます。また歩行者にとっては、車道との段差がなくなり歩きやすくなるほか、車道よりも一段高くなるため、第三者からの視認性も向上します。

――赤い塗装と、前後の三角形にはどのような意味があるのでしょうか?

 赤い塗装は注意喚起のため、三角形はハンプ(このような盛り上がり)の存在を示す路面表示です。この表示については、寸法などの統一的な規格が2016年に国で定められました。運転中のドライバーから見ると、「何かあるぞ」という感覚になるでしょう。

――導入後はどのように変化したのでしょうか?

 データを集めている最中なので詳細には言えませんが、見ている限りでは、ここを通過する車両の速度が落ちている傾向です。また、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる際、クルマは手前で一時停止しなければなりませんが、ここではほとんどそのルールが守られていませんでした。「スムース横断歩道」により一時停止するクルマが増えることも期待されます。

※ ※ ※

 この「スムース横断歩道」が施工された場所は、横浜市緑区中山町地区の市道です。幅が狭い生活道路ではあるものの、県道と県道をつないでいることから、およそ8割が付近に用のない通過車両とのこと。今回の実験では「スムース横断歩道」のほか、横断歩道がペイントされていないハンプや、ラバーポールと区画線によって車道の両端に障害物を設け、通行路を意図的に狭くする「クランク型狭さく」といった安全対策が同じ路線上に施されています。

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