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万博決定でIR事業者“大阪詣で”加速 地下鉄延伸200億円負担も「喜んで」

12/7(金) 19:06配信

MBSニュース

 万博の大阪開催決定でベイエリアに世界の注目が集まっています。夢洲を舞台とするもうひとつの巨大プロジェクトが、IR=カジノを含む統合型リゾート。万博がIRの追い風にもなるとみた事業者は「大阪詣で」を加速させていて、大阪市が求める地下鉄延伸の費用負担200億円についても「喜んで払う」と話しています。

 大阪・中之島に建つ大阪の歴史と文化のシンボル、大阪市中央公会堂。その大ホールで6日に開かれた展示会に、大阪への進出を目論む海外の大手IR事業者が参加していました。

 「万博が決まったことは非常に、大阪のみならず日本にとってもいいこと。IRにも追い風になると考えています」(ギャラクシーエンターテインメントジャパン 岡部智総支配人)
 「関係者の皆さまにお喜び申し上げます。万博とIRの相乗効果で、非常に大きな経済効果がもたらせると確信しています」(メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン 白男川亜子・日本オフィス社長)

 先月、2025年万博の誘致に成功した大阪。これまで「負の遺産」と呼ばれてきた夢洲が本当の「夢の島」になるチャンスがやってきましたが、「世界のマネー」がより熱い視線を注ぐのは、大阪が万博会場の隣に誘致を目指しているIRです。有力な候補地とされる大阪に万博が決まればさらに追い風が吹くとみたのか、確認できただけでIR事業者4社が協力金を支払い、万博誘致活動のオフィシャルパートナーとなっていました。

 この「世界のマネー」を利用しようと大阪市が企んでいるある計画が。万博への交通手段を確保するため夢洲には大阪メトロを延伸させる必要がありますが、この費用の一部約200億円をIR事業者に負担させようというのです。

 「受益者である民間事業者に負担を求めていくべきだと考えています」(大阪市 吉村洋文市長・先月29日)

 200億円の費用負担を夢洲に進出するための条件とする。虫のいい話にも聞こえますが、当のIR事業者に取材すると意外な反応が…

 「IRがそこで事業させていただく一つの恩返しとしては、地域にそういった形で貢献するのは非常に重要だと思ってる。我々は前向きに受け止めています」(ギャラクシーエンターテインメントジャパン 岡部智総支配人)
 「200億円、地域コミュニティーの一員になる上でも喜んで投資させていただきたいと思っています」(メルコリゾーツ&エンターテインメントジャパン 白男川亜子日本オフィス社長)

 MBSが取材したIR事業者はいずれも「200億円の費用負担」に前向きな姿勢を示したのです。

 「MGMはインフラ開発を支援する費用を準備しています。大勢の人々を夢洲まで連れてくることが非常に重要なので」(日本MGMリゾーツ エド・バワーズCEO)

 それもそのはず、IR事業者の大阪への計画投資額は最大で「1兆円規模」。これがどれほどの金額か他の施設と比較してみると、あべのハルカスが1300億円。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは1700億円。あの東京ディズニーランドとディズニーシーでも合わせて5150億円。「1兆円規模」のIRはまさに桁違いのプロジェクトで、大阪市が負担を求める200億円は、進出させてくれるなら十分に元が取れる金額のようです。

 「万博やってるのに、隣で大規模工事やってるのはいかがなもんかと思っていますから、2024年にはIRをオープンさせたい」(大阪府・松井一郎知事 先月28日)

 万博の前の年、2024年のIR開業を目指す大阪。桁違いのマネーを大阪に呼び込むことはできるでしょうか。

MBSニュース

最終更新:12/7(金) 19:06
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